今後、「WEBメディア」「WEBマーケ」によって事業を成功させるには、
現在の環境の厳しい変化を理解し、重要なテーマをおさえていくことが非常に大切です。
特に30代以上の人に対してそう思います。
なぜならこの数年で、「WEBメディア」「WEBマーケ」で成功するために必要な要素はガラッと変わり、過去の成功体験が役に立たなくなったからです。
でも、今の時代に成功するために重要テーマを理解して取り組めば、事業の成功率は大きく上がります。
そこでこの記事では、私が事業を立ち上げるときに、「WEBメディア」「WEBマーケ」に関して事前に考える5つのテーマ(思考課題)をまとめました。

どうすればブランド力を構築していけるか?

2010年代は「個人の時代」という言葉が盛んに言われていましたが、今は「ブランド力の時代」になりました。
どういう事かというと、
プラットフォームの黎明期は、個人が頭角を表すし、過激な内容も許容されるし、低品質のコンテンツでも稼ぎやすいんですよね。
「ユーザー・コンテンツ・出店者の獲得が最優先」
「アルゴリズムがシンプルでハックがしやすい」
「社会的責任があまり問われない」
といった状況にあるからです。
しかし、成長期を経て成熟期に入るとプラットフォームには、
「コンテンツの飽和」
「アルゴリズムの発達」
「社会的責任」
といった状況が生まれ、ブランド力のあるプレーヤーが勝ち残るようになります。
そのため、「ブランド力」を築いていかないと、WEBで勝つことはできません。
そして、ここが重要なのですが、
「ブランド力」を構成する具体的な要素は、プラットフォーム・業種・ターゲットによって微妙に異なります。
自分の事業のプラットフォーム・業種・ターゲットにおいて、
「何がブランドを形作るのか? どうすればブランドを構築できるのか?」
の正解を見つけることが、今の時代のWEBビジネスでは重要です。
本当に資産性のあるものは何か?

数年前では、
- SNSのフォロワー数
- YouTubeのチャンネル登録者数
- ブログの記事
などが「資産」になると言われてきました。
しかし、フォローやチャンネル登録といった仕組みは形骸化し、ブログ記事もただ量産するだけではGoogleに上位表示されなくなり、これらの資産性は大きく下がりました。
でも、
何もない個人が稼いでいくには、新しい事業を立ち上げるには、
「資産性のあるものを積み重ねて、収益を生み出していく」
という原理原則が重要であることに変わりはありません。
では、本当に資産性のあるものとは、何なのでしょうか?
これを見つけなければ、穴のあいたバケツに水を入れるような状況になり、事業は成長しません。
ただ、本当に資産性のあるものは、SNSのフォロワーやYouTubeのチャンネル登録者のような単純なものではないはずです。
そして、これもジャンル・業種・プラットフォームにおいて正解は異なるはずです。
具体的な例や言及は避けますが、自分(自社)にとって、
「本当に資産性のあるものは何か?」
という問いへの答えを見つけてはじめて、ビジネスを成功させるための具体的な戦略が立てられるのです。
どのプラットフォームから攻めるか?

昔はSEOさえ攻略すればよかったのですが、
今やWEBのトラフィックはGoogleだけでなく、YouTube、Instagram、Twitter、Tiktokなど、いろんなプラットフォームに分散しています。
さらにGoogleの中でも、リスティング・Webページ・Googleマップなど、様々な機能に検索トラフィックの送客先が分散しています。
そのためまずは、
「どのプラットフォームから攻めるのが、効率的に事業を伸ばせるか」
をジャンルや事業ごとに考えることが重要になります。
そして最終的には、どうすれば複数のプラットフォームで認知拡大や集客を効率よく進められるかを、考えましょう。
このテーマでおもしろいのは、同じジャンルや事業であっても、会社や個人によって正解が異なる事です。
例えば、SEOは一番効率的な集客方法ですが、大手企業のサイトを優遇するアルゴリズムなので、ベンチャーや個人が最初に攻略するのは難しいです。
一方で、YouTubeやTwitterは大手企業が苦手としていますし、個人やベンチャーにもチャンスがありますよね。
そういった点も考慮しつつ、事業との相性も踏まえて、どのプラットフォームから攻めるべきかを考えましょう。
狂気的なコンテンツへのこだわりと内製化

特にYouTubeをやっている人が実感するところだと思いますが、
今のWEBメディア・WEBマーケでは、完全に「マーケティング力」から、「コンテンツ力(クリエイティブ力)」に勝負を決めるポイントが移行しつつあります。
これは別に「マーケティング」が不要だといっているわけではなく、そこを抑えた上で「クリエイティブ」によって成功の可否が決まるといっているのです。
どういうことかと言うと、
そもそもマーケティングとは、ターゲットのニーズを見つけ出し、商品のコンセプトやポジショニングを考え、実際にプロモーションを行なって成果を最大化することです。
でも今って、モノも情報もコンテンツも溢れていて、ほとんどのニーズやポジションが満たされているじゃないですか。
そのため、マーケティング戦略での差別化は難しくなり、差別化のポイントがコンテンツやクリエイティブしかなくなるんです。
特に今は動画の時代ですが、動画はクリエイティブで差がつきやすいです。
「企画」「キャッチコピー」「構成やセリフ」「演者のキャスティング」「機材」「照明」「カメラワーク」「撮影場所」「BGM」「演出」「編集」
などクリエイティブを構成する要素が無数にあるからです。
ただ、世の中のクリエイティブやコンテンツのレベルはどんどん上がっていきますし、一般の人はそれに慣れていきます。
だからこそ、
「コンテンツに対する狂気的なこだわりと飽くなき追求」
が今後ますます重要になりますし、それは外注では実現不可能です。
少なくとも「プロデューサー」「ディレクター」「演者」といったコアな部分は絶対に「内製化」しなければなりません。
コンテンツのレベルを高め続けるための体制づくりが、これからは重要になります。
最後は結局SEO

これは、SNSで有名な会社の社長と話した時に言われた内容で、自分も大切にしている考え方です。
そこの会社はYouTubeやTwitterでの発信を軸にして案件をどんどん獲得しているのですが、
「認知も大事。営業も大事」
「でもやっぱりSEOより効率的で優れた集客チャネルはない」
「WEB系の受託も、SEOで上位の会社が稼げている」
と言っていたのが強く印象に残りました。
やはり、SEOは「集客力」「効率性」「自動性」が高く、こりより大きなレバレッジを得られるラットフォームはありません。
もちろん、今の時代に集客KWで上位表示するのは非常に難しいです。
また、今のSEOは「優れた戦略」「幅広い施策」「高い実行力」が必要になっており、単なるテクニックで上げられるものでもありません。
だからこそ、事業活動におけるあらゆる取り組みが、最終的にSEOの成長につながるように設計することが必要不可欠です。
まとめ
①「何がブランドを形作り、どうすればブランドを構築していけるか?」
②「本当に資産性のあるものは何か?」
③「どのプラットフォームから攻めるか?」
④「いかに制作体制を内製化し、コンテンツのレベルを高め続けるか?」
⑤「事業活動全体をどのようにデザインすれば、SEOを最も大きく伸ばせるか?」
この5つの問いに対する自事業の答えを見つけて、実現しましょう。
それが、今後の「WEBマーケ」「WEBメディア」における成功の秘訣だと私は思います。
次回以降の記事は、もっと具体性の高い内容を書いていくので、またよろしくお願いします^^