みなさん、こんにちは。
逆転のWEBコンサル・アフロです。
今日はSEOインフルエンサーのおおきさんと、
「SEOはまだ個人で勝てるか?」
「インターネットで今後も個人が稼ぐにはどうすればいいのか?」
というテーマで対談したいと思います。
今回おおきさんに上記のテーマで対談を依頼した理由は、「これからは個人の時代だ!」というインフルエンサーの言動に違和感を覚え始めたのがキッカケでした。
もちろん、自分もこれまで同様の発信をしてきました。
でも、ふと振り返ると、実は2017年前後をピークに「個人の稼ぎ力」「個人の稼ぎやすさ」は落ちているように感じたのです。
理由はプラットフォームの姿勢の変化と、法人や芸能人の参入です。
- Googleの権威性重視の傾向
- それによる事業者公式サイトの過剰な優遇
- YouTubeへの事業者や芸能人の参入
- 各プラットフォームの規約やルールの厳格化
- 垢バンや売上没収のニュース
こうしたそれぞれの事象を俯瞰して見ると、2017年ぐらいが一番稼ぎやすかったし、まわりに稼いでる人が多かったんですよね。
本当にこれからは個人の時代なのか?笑
ということで、
「SEOはまだ個人で勝てるか?あるいはこれからの時代の個人の稼ぎ方」
というテーマでおおきさんと話をしたいと思います。
アフィリエイトをずっとやるな、あくまでスタート地点の一つ
おおきさん、ご無沙汰です。
早速ですけど、SEOって個人でもまだ勝てますか?
正直、難易度やコストは上がりましたよね笑。
「これからは個人の時代だ」という主張への違和感もよくわかります。
ただ、個人が稼ぐのが無理になったとは思っていなくて、やり方が変わってきたというのが正しい捉え方だと思います。
SEOについても難易度は上がりましたけど、大事なのは「使い方」「位置付け」を正しく選べばまだまだ個人でも稼げます。
まず、みんな頭の中が
「SEOで稼ぐ=アフィリエイト」になってるじゃないですか?
月に1000万以上稼ぐスーパーアフィリエイターも、ずっとアフィリエイトばっかりやってますし。
ビジネスの本質はいかに上流にいくか
たしかにSEOアフィリエイトは、初期投資や固定費がほぼゼロで誰でも始められるビジネスです。
何もない個人がそこからスタートするのは、良い選択だと思います。
はい。
ただ、アフィリエイトって本質的には末端の「仲介業」じゃないですか?
おっしゃる通りです。
だから、リクルートみたいに「プラットフォーム」と言えるレベルまでいくと強いですが、通常のWEBサイトやブログだと、ビジネスとしての立場は弱いですよね?
そうなんですよ。
成功した時の利益率は高いですが、売上や利益の金額の天井は低いです。
あと広告主の意向によって広告単価が下がったり出稿停止になると、簡単に売上が飛んだり笑。
ですです。
一時は大きく稼いでいたSEOアフィリエイターがこの数年で消えていきましたが、彼らの問題はビジネスの上流にシフトしなかったことにあります。
青汁のアフィサイトで大儲けしたら、次は自分で青汁作った方が儲かるんですけどね。
不動産の世界って昔から独立が盛んですが、上流に行く重要性がよく理解されている気がします。
うちの親父は小さな不動産会社をやってるんですけど、まず仲介やって、次に中古の売買やって、新築やって・・・という流れでした。
そういうビジネスの上流に行く重要性への理解がWEB業界には欠けているのかもしれませんね。
一番重要な事業資産は顧客リスト
あと、SEOアフィリエイトの弱点は顧客リストを蓄積できないことです。
たしかに。
すぐにアフィリエイト先に誘導してコンバージョンさせようとしますからね。
でも、事業で一番重要なのって顧客リストじゃないですか。
例えば、転職アフィリエイトなんてせっかく捕まえたお客さんで、1回しかマネタイズできないし、成果単価も1000円〜20000円です。
「SEOで上位を維持し、自動的に新規顧客が発生する」
という危うい前提のもとで成り立つ形態ですよね?
でも、もしメルマガやLINE公式(旧LINE@)にまず誘導して、顧客リストとして自分で持つことができたら、何度もマネタイズできます。
例えば、「今この転職サイトでこういう案件出てるよ」って案件ベースで紹介していろんな転職サービスに誘導したり。
あとは、新しい転職サービスができたらそれを紹介したり、転職者向けの有料コンテンツを自分で販売したり。
リストが溜まったら人材紹介会社の認可を取得して、自分でエージェントやってもいいですよね。
おっしゃるとおりです。
エージェントの成果報酬なんて年収の3割、つまり数百万の単価の世界です。
アフィとは収益の桁が違います。
しかも、今は人生で数回転職するのが普通ですし。
一人の転職者で複数回の紹介に成功して、合計で500万や1000万稼ぐこともありえますね。
あとは顧客リストを持てば、万が一Googleの検索順位が落ちても、そこまで築いてきた顧客資産を失うこともありません。
そういう意味でもぜったいやるべきです。
まずSNSから始めるのが確実かつ効率的
SEOからやるな、SNSからやれ
特にブロガーやアフィ出身者、そしてそれに影響を受けてきた人たちはみんなまずSEOからやろうとしますよね。
でも、今Googleはユーザー行動データや権威性からWEBサイトを評価し、順位づけしていきます。
何も送客手段がないゼロの状態からサイトやブログを立ち上げると、どんなに良いコンテンツを作ってもGoogleからなかなか評価されないですよね。
Googleからしても、データがないと評価のしようがないですから。
少しずつテスト的に順位を上げて様子を見てくれますが、それだとどうしても時間がかかります。
だからまずは、特定の領域におけるレビュー・ノウハウ・経験談といった情報をSNSで発信する。
そして、まず1000人でいいからフォロワーを獲得するのが大事だと思います。
はい。フリーテーマで幅広く発信して得たフォロワー1万人よりも、特定の領域に特化した発信でフォロワー1000人の方が、ビジネス上の価値ははるかに高いです。
そしてSNSのプロフィールページや固定投稿から、LINE公式もしくはメルマガの登録に誘導し、リスト獲得を行います。
そこで月に1〜4回ほど定期的に情報を発信し続け、関係性を強化するんです。
ふむふむ。
ブログやサイトを作ってSEO流入を得るのはどうしますか?
ブログやサイトを作るのは最後でいいです。
なぜなら、LINEやメルマガの「濃い読者」にコンテンツを配信した方が、エンゲージメント(滞在時間や回遊率)の高いデータが蓄積されます。
SNSでブログやサイトの記事を配信し、それによってSEOも伸ばす戦略は私もよく使います。
でも、メルマガやLINE公式に絞って配信するという戦略は初めて聞きました。
ある程度ボリュームがないとSEOに寄与しづらい部分はありますけどね。
でも、やっぱりエンゲージメントは高いですよ。
あと、LINE登録者やメルマガ登録者へのコンテンツとして大きな役割を果たすので、仮に検索順位が上がらなくても、無駄働きにならないんですよ。
なので、まずはSNS・LINE・メルマガでリーチを獲得して、その後に記事や動画のコンテンツを配信すればいいと思います。
おおきさんは何やってるの?
ちなみにおおきさんはどの領域でそういうマーケティングをやってるんですか?
SNSでその商品カテゴリの情報を発信してフォロワーを獲得し、LINEでリスト化して、情報を発信しながら仕入れた商品を紹介して売っています。
物販っていろんな商品を何度も買ってくれますもんね。
外資系のスポーツメーカーに勤めてた時、メルマガ会員が2万人ぐらいいたんですけど、メルマガの開封率が高い時は30%超えていました。
ニッチ商品や嗜好品はエンゲージメントが高いんですよね。
ですです。
その会社は、その分野では昔のappleみたいな革新的なメーカーで信者が多いので、メルマガの開封率もすごかったですね。
新商品が入ってきたときにメルマガで案内すると、一晩で数百万円売上が発生するみたいなことが普通にありました。
そのメルマガも30分で作ってサクッと配信みたいな笑。
あとアメリカのスニーカーの輸入物販やってる友人も、LINEでめっちゃ売れると言ってました。
私もそんな感じで、SNS×LINEでリストを獲得しつつ、いろんな土地に行ったりネットで調べて良い商材を見つけて、仕入れて売ってる感じです。[/chat]
アフロもLINE公式やってるよね?
アフロさんもLINEでリスト獲得やってますよね?
登録者何人ぐらいいるんですか?
していないですね。
基本的に今はこういったビジネスの情報と自分の収益公開を毎月しています。
マネタイズしない理由は何かあるんですか?
イケハヤさんのように、ノウハウを有料コンテンツとして販売できそうですけど。
たしかに自分も有料noteを過去に販売したことはあって、1本で100万以上の売上を生み出すこともありました。
ただ、有料で販売するなら、稼げる再現性のあるノウハウやマーケットを発信したいんです。
自分は現在以前よりも稼げるようになったものの、属人性が強くなってるんです。
今自分が成功しているやり方を発信しても、購読してくれた人が自分と同等かそれ以上に稼げる気はあんまりしなくて。
たしかに。昔のSEOアフィとか再現性高かったですからね。
そうなんですよ。そういうマーケットとノウハウを見つけられたら、有料販売します。
ただ、属人性が高い情報も気づきはたくさん与えられると思うので、それはそれで引き続き無料配信していきたいなと。
SEOでまだ個人で勝てるマーケット
アフィリエイト領域を外すべし
SEOに関していうと、個人でまだ勝てるマーケットはありますか?
まず、転職や脱毛のようなアフィリエイトが強い領域は難しいです。
大型アフィサイトや事業者サイトが強すぎて、個人ではとても太刀打ちできません。
去年まではSNSで活躍するスーパーブロガーがなんとか上位をキープしていましたが、それもmotoさんを除けば軒並み順位を落としていますからね。
でも、アフィリエイトが弱い領域は、狙うプレーヤーが少ないから、まだSEOで勝ちやすいんですよ。
たしかに。
ファッション系のブログなんかは、まだまだSEOでアクセス稼げてますもんね。
そうです。
ただ、ファッションのようなアフィリエイトが弱い領域は、脱毛領域のようにアフィリンクを貼って誰でも稼げるわけではありません。
だからマネタイズするためには、自分でサービスや商品を作る、あるいは仕入れることが重要になります。
そういえば最近、復縁コンサルをやってる人を見つけたのですが、ブログで集客してると言ってました笑。
復縁ってニッチだし、アフィリエイトもないから、個人でも勝てるんでしょうね。
そういう意味でも、アフィ、note、サロンといった王道の方法以外のマネタイズを考えていくと、個人でもSEOで稼げる分野を見つけやすいはずです。
物販・EC・個人コンサル・・・ほかにも色々あると思うので、研究します。
企業が発信しづらいテーマやポジション
アフロさんは、他に個人がSEOで勝てそうな領域って思いつきますか?
アフィリエイターでいうと、アダルトアフィリエイターはまだまだ元気ですね。
あとはゲーム・VOD・漫画のブロガーも、まだ生き残ってますね。
あと、エンタメ系もレビューコンテンツを意外と作りづらいと思います。
企業って辛口の批判レビューコンテンツって作りづらいじゃないですか?
「あのゲームくそおもんない」みたいなこと書けない笑。
エンタメの世界は、転職領域みたいに論理的な情報じゃなくて、感情の世界だから本音のコンテンツが求められるんです。
実際YouTubeでもいま、ゲーム実況動画でひたすらそのゲームを批判して叩くチャンネルがすごく伸びてます。
おまけにエンタメは、趣味嗜好がすごく細分化されてロングテールなので、小さなマーケットがたくさんあるなと感じます。
私のサロンでも、今年ゲームブログを開設した人が「月10万円稼げた!」と報告していましたし。
たしかにエンタメのレビューは、「個人の生の声」の需要がありますね。
ローカルSEOは勝ちやすい
そういえばアフロさん、最近SEOから50万ぐらいマネタイズできてるってツイートしてませんでしたけ?
あれは簡単にいうと、都心でブームになってるファッション系のサービスを、自分が住んでる郊外エリアで始めたんですよ。
はい。郊外や地方都市は人口のわりに競合が少ないので、都心ではすでに競争が激化したサービスでも集客しやすいんです。
5〜10年前でいうと、パーソナルジムとか脱毛サロンとか。
おっしゃるとおりです。
オワコンとしてネタにされがちなタピオカ屋も、郊外や地方では全然儲かってますからね。
たしかに都心のSEOやMEOは競争が激しいんですけど、郊外や地方都市はまだまだブルーオーシャンですよね。
なので、都心で流行ってる商品やサービスをそういうエリアに持っていくだけで、簡単に稼げるんです。
しかも今、コロナ禍で都心に出る機会が減ってるから、美容室とかパーソナルジムとか、郊外のローカルサービスってむしろ儲かってるんです。
私の会社のそのファッション系のサービスも、いつもは月粗利30万〜50万ぐらいですが、この7月は100万超えました。
いいですね。
やっぱりまだまだ個人レベルでもビジネスチャンスはたくさんありますね。
まとめ
いかがでしたか?
今日のまとめです。
- まずSNSから始める
- メルマガかLINE公式に誘導してリスト資産を獲得する
- ブログやサイトでSEOを狙うのは最後でいい
- ずっとアフィリエイト(仲介業)にとどまらない
というやり方で進めれば、個人でもまだまだ稼ぐチャンスはあります。
そしてSEOに関しても、
- リストが溜まってからブログやサイトを始める
- アフィリエイトが弱い領域を攻める
- 自分で商品やサービスを作るか仕入れてマネタイズ
- エンタメ系の領域
- ローカルSEO
といって攻め方やマーケットにはまだまだチャンスがあります。
ぜひ前向きにこれからもビジネスにトライしましょう。
おおきさん、ありがとうございました。