こんにちは。逆転のWEBコンサル「アフロ」です。
リクルート→コンサル→ベンチャー→外資→起業というキャリアを歩んでいます。
以前、総合商社に務める大学時代の後輩から、コンサルティングファームへの転職相談を受けた記事を書いたところ、めちゃくちゃバズり、
「総合商社からコンサルへの転職ってそもそもどうなんでしょうか?」
という質問を数人からいただきました。
実際、総合商社からボスコンやベインに行く人はかなり増えましたし、マッキンゼーに行った人も一人だけ知っています。
そこで、この記事では、
「総合商社から外資系コンサルへの転職はありか?」
「そもそも転職しやすいのか?」
について解説します。

総合商社からコンサルへの転職状況

総合商社といえば、昔も今も就活市場で超人気業界ですが、年間で数百人単位の離職者が出るようになりました。
給与・待遇は日本で最高クラスであり、以前は外に出る人が少ない業界でしたが、今は総合商社からの転職が活発になっています。
なぜなら、
- 配属によって領域も仕事も全く異なる
- それなのに配属先を選べない
- ある程度の裁量権が得られるのは40代以降
- 発展途上国に何年も行かされる可能性
- 無駄な社内飲みニケーション
といった問題により、いくら給料と待遇が良くても、自分のキャリアを全てここに捧げることに疑問を持つ若手が増えてきたからです。
ただ、あまりに給料が高すぎるがゆえに、どこに転職しても大幅な年収ダウンになることが多いという課題もあります。
それゆえ、年収水準が高く、経験とスキルが身につき、経歴のステータスも高い外資系コンサルに転職する商社マンが、近年増えています。
商社マンの欠点とコンサル転職への影響
商社マンのキャリア形成の最大の欠点であり、転職理由にも多く登場するのが「専門性欠如」です。
せっかく高学歴の優秀な人材を採用しているにも関わらず、「日系大企業」お得意の「ゆっくり10年で育てる」という文化のもとで仕事をするので、入社後に圧倒的成長を実現することはありません。
また、仕事で成果を挙げるレベルの「専門性」が身につきません。
実務の最前線に出たり、重要な役割を担うこともありません。
それゆえ、転職活動をしても経験・スキル・専門性がなく、評価されにくいのが商社マンの欠点です。
しかし、コンサルは未経験者の場合はポテンシャル採用であり、短期間で育てる方針です。
また、中途でも未経験者の採用を積極的に行なっています。
商社マンの弱点が、コンサルへの転職の場合は足かせにならないのです。
そもそも商社マンの強みとは?
むしろ、商社マンが持つ強みは、コンサルとの親和性が非常に高いです。
- コミュニュケーション能力
- 地頭の良さ
- バイタリティ
- 基本的な会計やファイナンスの知識
- 英語力
商社マンが持つ上記の強みは、コンサルタントとしてのベースの全てを表していると言っても過言ではありません。
一つ一つがそれ自体で価値や成果を生むわけではありませんが、これらを広く兼ね備えた高度な人材が日本には少ないのも事実です。
総合商社からコンサルへの転職が多いのは、商社マンの強みを活かしやすいからなのです。
もちろんスタートアップへの転職も多いですが、それには当たり外れが大きいという問題があり、そこで失敗するとキャリアの立て直しが難しくなります。
スタートアップに転職するのは、絶対に自分の市場価値とスキルを確立してからにすべきです。
自分の市場価値とスキルを確立していれば、転職に失敗しても別の企業からニーズが途絶えないからです。
コンサル転職は、市場価値とスキルが確立できるので、大変オススメです。
コンサル転職で重要な面接対策

ケース面接とは?
外資系コンサルに入る上で一番重要なのは「論理的思考力」であり、それを見られるケース面接です。
ケース面接とは、面接官がクライアントとして提示した課題に対して、どのように分析をして解決策を導き出すのかを確認するものです。
いわばシミュレーション面接であり、コンサルティング・プロジェクトの簡易版と言えるでしょう。
「docomoの売上を1.2倍にするにはどうすればいいか?」
「アルコール市場の縮小に対してビール会社はどうすればいいか?」
「ロイヤルホストの収支を改善するためにはどうすればいいか?」
ケース面接では、このような質問(プロジェクトシミュレーション)によって、応募者はコンサルタントの仕事に適した人物かを見極められます。
ケース面接は対策と準備なしでは難しい

外資系・戦略系のコンサルティングファームに入るには、ケース面接のトレーニングをしっかり行い、「ケース問題の回答力」を向上させるとともに「慣れること」が大切です。
なぜこれを再三にわたって言うかというと、私の友人でベインアンドカンパニー出身の河野さんも、
「ケース面接は本当に練習と慣れが大事」
「地頭はすごく良いのに慣れてなくて落ちる人が多い」
「逆に地頭はそこそこでも、練習して慣れていれば内定をとれる」
といつも言っているからです。
ちなみに彼は、ベイン時代にコンサル業務に従事しながら、選考プロセスと選考基準の策定を担い、採用担当者として数百人以上と面接をしてきています。
だからこそ、外資系・戦略系コンサルを目指すなら、ケース面接のトレーニングをしっかり取り組みましょう。
ケース面接のトレーニングは、以下のような書籍で取り組むのが一般的です。
ただ、書籍によるトレーニングのデメリットは、
- わからない部分を質問できない
- 自分の回答に対してフィードバックや改善点が得られない
- 1人でやるので模擬面接ができない
- 気持ちが続かず途中でやめてしまう
といった問題があります。
なので、本当にコンサルに転職したい人は、河野さんが運営する『STRATEGY BOOTCAMP』を利用することをオススメします。

これは簡単にいうと、外資・戦略コンサルに転職するための「養成所」です。
講義形式でケース問題のやり方について学び、実際に模擬面接とフィードバックを繰り返して、コンサル転職のトレーニングをするサービスです。
マッキンゼー、BCG、ベインといった外資系戦略コンサルの内定率が75%という、驚異的な実績を誇っています。
しかも、内定を獲得できなければ料金は発生しないという、まさかの「全額返金保証制度」がついています。
以下の記事で、サービスの内容について河野さんにインタビューしています。
アフログのこの記事に用意されているリンクから申し込むと、限定特典もついています。

外資系戦略コンサルへの転職に興味がある人は、ぜひ読んでください。
その後のキャリアは?
最後に、商社マンのコンサル後のキャリアですが、私の見聞きする範囲では、
- 事業会社の経営企画室などに転職
- 金融系に転職
- スタートアップに参画
- 自分で起業(コンサル関係なく)
- コンサルとして独立
- PEファンド・VC・M&A会社に転職
が多いです。
もちろんそのままコンサルとして活躍し続けている人もいます。
総合商社も素晴らしい舞台なので、「おれはここに骨を埋める覚悟でやっていくんだ!」というのはとても素晴らしいです。
一方で総合商社を出た人を20人以上知っていますが、誰ひとり後悔している人を見たことはありません。
だから、
「専門性や市場価値を確立したい」
「もっと早い時期から裁量権をもって仕事したい」
という人は、ぜひコンサル転職を選択肢に入れることをすすめます。
後悔のないキャリアを歩んでください。
