こんにちは。逆転のWEBコンサル「アフロ」です。
コンサルティングファームは求められる人材のレベルが高く、それを見極めるための面接も特殊です。
特に外資系や戦略系のファームの選考は非常に難易度が高く、入社するためには、自分は彼らが求める人材であることを証明しなければいけません。
そこで重要なのが、コンサルティングファームの面接方法を理解し、事前に対策・訓練することです。
なぜなら、単純に難易度が高いということもありますが、面接方法自体が特殊であるため、「不慣れである」「やり方がわからない」といった問題が存在するからです。
コンサル未経験者が、対策と訓練なしにコンサルティングファームの選考を通過するのは、非常に厳しいです。
そこでこの記事では、コンサルティングファームの面接方法・評価ポイント・対策を解説します。
この記事を読めば、コンサルの面接を理解し、必要な対策と訓練が明確になり、入社する確率を高めることができます。
面接でよくある質問も一緒に紹介するので、ぜひ読んでください。

コンサルの選考プロセスと面接方法は?

まず、コンサルティングファームの選考プロセスは、下記の通りに進みます。
- 書類選考
- 筆記試験・WEBテスト
- 面接(3回以上)
そして、選考が進むにつれて、面接官は以下のように変わっていきます。
- 1次面接:アソシエイト・コンサルタント
- 2次面接:マネージャー
- 3次面接:シニアマネージャー
- 4次面接:パートナー
面接回数は、その時の各ファームの方針と面接での評価によって異なりますが、少なくとも3回実施されます。
このように現場中心で面接が進み、人事よりも現場の意向が強く作用されるのが特徴です。
コンサルティングファームの面接は、大きく分けてフィット面接とケース面接に分かれます。
フィット面接
フィット面接は、多くの企業で実施されている一般的な面接方法です。
これまでの職歴や経験、自分のスキル、志望動機、今後のキャリアプランなどが質問され、自社に適した人材かどうかを見極められます。
フィット面接の場合、質問される内容は予測できますし、不慣れで失敗することはありません。
ただ、「なぜコンサルタントを目指すのか?」「そのための根拠・専門性は?」に質問のポイントが集約されるので、そこはしっかり準備しましょう。
コンサルとしての資質を見極められるわけですから、表面的な確認ではなく、ひとつの強みに対して『具体的には?』『なぜ?』とあらゆる角度から掘り下げて確認してきます。
しっかりとした根拠とロジックをもって対応していくことが大切です。
ケース面接
しばしば転職者が苦戦するのは、「ケース面接」というコンサルティングファーム独自の面接方法です。
これは、面接官がクライアントとして提示した課題に対して、どのように分析をして解決策を導き出すのかを確認するものです。
いわばシミュレーション面接であり、コンサルティング・プロジェクトの簡易版と言えるでしょう。
「docomoの売上を1.2倍にするにはどうすればいいか?」
「アルコール市場の縮小に対してビール会社はどうすればいいか?」
「ロイヤルホストの収支を改善するためにはどうすればいいか?」
ケース面接では、このような質問(プロジェクトシミュレーション)によって、応募者はコンサルタントの仕事に適した人物かを見極められます。
もちろんどのような課題が出てくるかは、当日面接で提示されるまでわかりません。
どのような順番で行われるのか
外資系・戦略系のコンサルティングファームの1次・2次面接では必ずケース面接が中心に行われます。
最終選考では、フィット面接のみの場合が多いですが、面接を担当したパートナーの判断でケース面接が行われることもあります。
また、話の流れで特定のテーマについて聞かれて答えるうちに、「ケース面接化」してしまう場合もあります。
いずれにせよ、まずはケース面接の対策と訓練を徹底的に行うことが大切です。
コンサルの面接で重視される評価ポイント

まずは論理的思考力とコミュニケーション力
よく言われているように、コンサルティングファームの面接で重視される評価ポイントは、「論理的思考力」と「コミュニケーション力」です。
論理的思考力とは、
- 物事を様々な切り口から構造的に捉え、
- そこから問題点を分析して解決策を考え、
- 筋道を立てて説明できる
ということです。
クライアントが抱える課題や問題は、いろんな事柄が絡まって複雑になっていることも多いので、物事を細分化して捉えられる視点も必要になります。
コミュニケーション能力
コンサルタントは、クライアントの課題を聞いて分析し、解決することが仕事なので、問題点を正確に理解することが求められます。
そのため、人の気持ちや感情を汲み取りながら意思疎通するコミュニケーション能力も大切です。
一般的なコンサルのイメージとして、「頭はいいけど冷たい」「正しいけど上から目線」「状況を無視して失礼」といったイメージはあるかもしれません。
しかし、そのようなコンサルタントは、アナリストの時は活躍できても、役職が上がるとクライアントとのコミュニケーションの機会が増えるので、活躍できません。
人間性も評価される
企業が抱える経営課題を解決する「コンサルティングファーム」は、とてもプロフェッショナルな世界です。
責任は大きく、難易度は高く、とてもハードな仕事です。
そのため、ただ頭が良いだけでは活躍できません。
精神的なタフさと自信を持ち合わせていることも大切です。
また、マッキンゼーは他のファームより「リーダーシップ」を重視する傾向が強いです。
新卒社員は学生時代に何かのリーダーを経験している割合が高く、卒業生に起業家が多いのは、こういった要素が関係しています。
BCGやベインでは、リーダーシップはそこまで特別重視されません。
ケース面接の傾向が最近変わってきている
これまでコンサルティングファームのケース面接では、「売上アップ」や「利益創出」といった定番のテーマが扱われてきました。
それによって論理的思考力を見極めるのみだったのですが、最近の3次面接や最終面接ではこの傾向が変わってきています。
「AIの発展によって社会はどのように変わっていくか」
「自動運転が普及すると、どの産業にどういった変化が起きるか」
といったような、テクノロジーの発展による社会の変化を考察し、それに対してビジネスをどのように描いていくかを問われるケースが増えているのです。
これには、それがいま企業にとって大きな課題であり、戦略系のファームではそのようなテーマの案件が増えていることが背景にあります。
単純な地頭だけではなく、社会の変化について考える「知性」も問われる場合もあるのが、最近の選考の特徴です。
コンサルの面接で気を付けたいこと

どれだけ優秀でも伝え方を間違えれば、面接官に悪い印象を与える可能性があります。
コンサルティングファームの面接では3つのポイントに注意して挑むことが大切です。
伝えたいことは簡潔にまとめる
自分をアピールしたい気持ちが強くなると、あれもこれも伝えたいと思って話が長くなる傾向があります。
自分をアピールすることは大切ですが、話が長過ぎると結局何を言いたいのか本質が分からなくなってしまいます。
また、結論の無い話は、面接官に論理的思考が無いと判断されるかも知れません。
面接官が興味があることは必ず深掘りしてくれるので、一つの質問に対しては簡潔にまとめて話し、次の質問を待つようにしましょう。
早口にならない
人は緊張すると早口になりがちです。
早口で話すと「落ち着きがない」「自信がない」という印象を面接官に与えてしまいます。
特に面接では緊張も相まって、自分が思っている以上に早口になっている場合も少なくありません。
音声を録音をして自分の話を実際に聞いてみて、相手に伝わりやすい話し方やスピードかうぃ客観的に確認してみることが大切です。
本番の面接では、ちょっとゆっくり話しすぎるぐらいでちょうどいいでしょう。
話を盛り過ぎない
これもよくやりがちな失敗ですが。自分をアピールしたいからと言って、話を盛り過ぎるのは危険です。
なぜなら、話を盛り過ぎるとストーリーに矛盾が生じる可能性があるからです。
論理的思考が求められる面接において、話に矛盾が出ると、論理的に答えられていない印象を与えてしまいます。
ミスを避けるためにも、盛らずに話すことを心掛けましょう。
フィット面接のよくある質問と対策

フィット面接は、どのような質問をされるかある程度予測できます。
コンサルティングファームでは、ケース面接が主流ですが絶対にフィット面接が無いとも言い切れません。
自信を持ってフィット面接に挑むためにも事前に対策をしておくことが大切です。
応募したファームを選んだ理由
サービスの差別化が難しいコンサルティング業界では、似たようなコンサルティングファームが数多く存在しています。
そのため、面接官は数多くあるコンサルティングファームから、なぜ弊社を選んだのかその理由を知りたいと考えています。
面接対策としては、事前に企業研究をしておきましょう。
内部やOBに知り合いがいるのであれば、必ず話を聞いておくべきです。
また。コンサル転職専門のエージェントであれば、それぞれのファームの最近の方針や案件の傾向を把握できているので、そういったエージェントを利用しましょう。
コンサル転職に強いエージェントは、下記の記事でまとめています。

組織(企業)の課題を解決した経験
組織(企業)の課題を解決した経験について質問するのは、これまでにどのような問題解決のプロセスを踏んだのかを確認するためです。
そしてこの質問で、応募者のコンサルタントへの適性を確認されています。
ただ困難な経験を述べるだけでなく、その問題に対してどのように行動し、最終的にどのような結果になったのかを論理的に説明しましょう。
話に具体的なエピソードを交えるとより説得力を増すことができます。
キャリア目標
キャリア目標は、応募者がどのようなキャリアプランを描いているのかを確認する質問です。
これは正解はなくて、大事なことはどれだけ説得力があるか、相手の興味を喚起できるかが重要です。
自分のバックグラウンドやこれまでの経験を踏まえて、どういうキャリアプランを今は描いているのかを、魅力的に話せるようにしましょう。
ケース面接の対策と訓練について

外資系・戦略系のコンサルティングファームに入るには、ケース面接のトレーニングをしっかり行い、「ケース問題の回答力」を向上させるとともに「慣れること」が大切です。
なぜこれを再三にわたって言うかというと、私の友人でベインアンドカンパニー出身の河野さんも、
「ケース面接は本当に練習と慣れが大事」
「地頭はすごく良いのに慣れてなくて落ちる人が多い」
「逆に地頭はそこそこでも、練習して慣れていれば内定をとれる」
といつも言っているからです。
ちなみに彼は、ベイン時代にコンサル業務に従事しながら、選考プロセスと選考基準の策定を担い、採用担当者として数百人以上と面接をしてきています。
だからこそ、外資系・戦略系コンサルを目指すなら、ケース面接のトレーニングをしっかり取り組みましょう。
ケース面接のトレーニングは、以下のような書籍で取り組むのが一般的です。
ただ、書籍によるトレーニングのデメリットは、
- わからない部分を質問できない
- 自分の回答に対してフィードバックや改善点が得られない
- 1人でやるので模擬面接ができない
- 気持ちが続かず途中でやめてしまう
といった問題があります。
なので、本当にコンサルに転職したい人は、河野さんが運営する『STRATEGY BOOTCAMP』を利用することをオススメします。

これは簡単にいうと、外資・戦略コンサルに転職するための「養成所」です。
講義形式でケース問題のやり方について学び、実際に模擬面接とフィードバックを繰り返して、コンサル転職のトレーニングをするサービスです。
マッキンゼー、BCG、ベインといった外資系戦略コンサルの内定率が75%という、驚異的な実績を誇っています。
しかも、内定を獲得できなければ料金は発生しないという、まさかの「全額返金保証制度」がついています。
以下の記事で、サービスの内容について河野さんにインタビューしています。
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外資系戦略コンサルへの転職に興味がある人は、ぜひ読んでください。