こんにちは。アフロです。
最小限の記事数でSEOで上位を取るのが得意です。
今日はプロレベルのSEOの基本ノウハウをお伝えします。
目安としては、月間2000万PVのメディアの運営責任者(上場企業)でも知らないことがいくつかあるレベルのノウハウです。
様々な企業のWEBメディアの立ち上げや拡大を支援していて、最近すごく課題に感じることがあります。
それは
「経験者や専門家を自称していても、知識やスキルにはかなりの差がある」
という問題です。
私はこの問題を「自称中級者モンダイ」と呼んでいます。
これは「SEO」において特に感じるのですが、SEOという概念が広く知られるようになり、取り組む人が増えたからこそ、「自分はわかっている」と思う人が増えたんですよね。
誰でも取り組めるので、明確な素人とプロの線引きのない分野なわけです。

だから、私もSEOとは別件で企業の担当者に呼ばれて行った時に
「SEOは年々難しくなってますね」
「先月もGoogleのアップデートありましたよね」
のようなことを言われて“やってる感”や“知ってる感”を出されると、
「一旦SEOについては提案しなくてもいいかな」と判断するわけです。
でも、後から何かのきっかけでSEOも相談されて分析すると、
「AとBとCの施策をやれば伸ばせるでしょ・・・」
とわかり、それを伝えると「知りませんでした」とか「そこまでやれていませんでした」とか言われるようなことが非常に多いです。
こういうことが、月間2000万PVのメディアの運営責任者(上場企業)レベルで普通に起きるんです。
そこで今日は、自分がWEBメディアの立ち上げや改善をするときに当たり前だと思って取り組んでいる事を、「プロレベルのSEOの基本ノウハウと題し、説明したいと思います。

ちなみに、これは別に私独自のノウハウではなくて、一部のトップクラスのSEOプレーヤーにはあまりにも当たり前すぎる内容です。
少ない記事数でSEOに勝つための私の独自のノウハウは、有料note(5万円なのに40いいね獲得)でまとめているので、そちらをご覧ください。
ただ、そうはいっても基本的な取り組みができていないサイトが多いので、この記事に書かれていることを完璧にやるだけで、順位が上がるサイトは非常に多いはずです。
企業の担当者、自称中級者の方は、ぜひ参考にしてください。
※この記事の感想をご自身のブログで書いてくれた方は、私のTwitterアカウントで拡散させて頂きます。TwitterのDMでご連絡ください。

目次
最重要!マーケット選択のポイント

SEOのプロとしては身も蓋もないのですが、SEOにおいて何よりも重要なのは領域、つまり「マーケットの選択」です。
事業会社が集客のためにメディアを立ち上げる場合は、領域に選択の余地はないですが、そういったことを気にせずにSEOメディアを立ち上げる場合は、以下の5つの視点から領域を検討します。
- 検索画面の変更が多くないか
- 検索アルゴリズムのアップデートの激しい領域ではないか
- 絶対に勝てない競合に上位が独占されていないか
- 1案件の成果単価が3000円以上
- 広告費が大きな業界かどうか
私はこの5つに加えて「自分自身やチームがその領域で独自の体験、情報、ネットワークを持っている」というのを重視しますが、これは深掘りしづらいので割愛します。
今日は上記の5つを詳しく説明します。
① 検索結果の画面変更が多くないか
昔は検索結果の画面は、ページのタイトルと要約が並ぶ形で統一されていたのですが、最近は領域によって変化するようになりました。



このように、Googleは領域に合わせて最適な検索結果の画面を構築し、事業者とユーザーを直接結びつけ、楽天やリクルートなどの大手プラットフォームを排除しにかかっています。
今までは「Google→大手のプラットフォーム→事業者の情報」というユーザーの流れでしたが、中間業者を排除し、ユーザーの利便性と自社の利益を高めにいっているわけです。
もちろん全ての領域でこれができるわけではありませんが、
- 情報が構造化しやすい
- マーケットが大きい
という特徴を持つ領域にGoogleはどんどん進出するはずです。
すでにGoogleが進出し始めている領域や、今後進出が予想される領域は、取り組まないことをおすすめします。
検索結果の仕様が突然変更されて収益が激減するリスクもありますし、売却もしづらいからです。
② 検索アルゴリズムのアップデートの激しい領域ではないか
近年検索アルゴリズムのアップデートが激しくなっていますが、いわゆるYMYL(お金・投資・医療・健康)といった領域は特に変更が激しいので、進出することをおすすめしません。
公的機関や事業者のドメインが圧倒的に強くなっていますので、クリニックや医療法人が取り組むのはアリです。
しかし、一般の法人や個人が立ち上げたメディアでは勝つのは難しいので、やめておいたほうがいいです。
③ 絶対に勝てない競合に上位が独占されていないか

以前にUSでニュースになりましたが、Googleは超大手サイトを上位表示するように意図的にコントロールしています。
そうした方が、ユーザーや社会から非難されるリスクも減りますからね。
そうでなくても、超大手サイトは、長年積み上げてきたドメインパワーと豊富なコンテンツがあり、膨大な予算をかけてSEO対策を行なっているので、まず勝つのは無理です。
超大手サイトのような競合に上位が独占されている領域は、基本的に避けるべきです。
私は新しくメディアを立ち上げる時に、以下の評価基準で検討領域の競合をチェックしています。
狙う検索キーワードにおいて、「×」のプレーヤーが1ページ目の半分以上を占めているとあきらめますし、それが少ないほどチャンスは大きいと判断します。
競合 | 判断 |
---|---|
公的機関のサイト | X |
企業の公式サイト | X |
大手プラットフォーム | X |
当記事の対策を完璧に実施しているサイト | △ |
『mybest』クラスの強い記事メディア | △ |
『マナブログ』クラスの強いブログ | △ |
アメブロ、yahoo知恵袋、個人ブログ | ◯ |
ちなみに「△」のサイトが検索結果の上位を占めている場合、私なら全然GOします。
例えば、このブログが『マナブログ』や『副業コンパス』を抜いて「ツイッター フォロワー」で1位をとった時は、全体の記事数が15記事程度でした。
マナブさん、ruttyさん、クニトミさんなど、錚々たるインフルエンサーをおさえて
「ツイッター フォロワー」のGoogle検索で1位を獲得。
みなさんたくさん記事を書いており、少ない記事数で勝負しているのは私だけです。
多くの企業から評価とお声がけを頂いていますが、少ない記事数でも勝てます。 pic.twitter.com/HMzzhkdUGB
— アフロ / 逆転のWEBコンサル (@afro_three) September 23, 2019
たった15記事で1位をとれたのは、有料noteで説明している独自のノウハウの賜物ですが、いずれにせよ「△」のサイトは強いものの、やりようによっては全然勝てます。
④ 1案件の成果単価が3000円以上
これは簡単な話でして、いくら成果の発生数を伸ばしても単価が低いと高収益の実現が難しいからです。
事業会社の場合は、自社事業でマネタイズでき、マネタイズパワーが強いので問題ありませんが、通常のメディアの場合は成果単価が低いと伸ばすのが難しいです。
余談ですが、だから私は
- 事業会社と組んでメディアを作る
- 事業会社のメディアづくりを支援する
- メディアと自社事業を同時に作る
にも取り組んでいます。(興味のある方はafro3three@gmail.comまで連絡ください)
完全にアフィリエイトやアドセンスだけで勝負する場合は、大手ASPで公開されている成果単価が最低でも3000円以上の領域にしましょう。
そうじゃないと、特単が出ても1万円を超えず、大きく稼ぐのは難しいからです。
⑤ 広告費が大きな業界かどうか
ASPの成果単価が低くても、広告費が大きな業界はマーケットとして魅力的です。
例えば、住宅領域はアフィリエイトが少なく、SUUMOの資料請求で600円という世界ですが、広告費自体は大きな業界です。
そのため、メディアが伸びて認知度を得ると、大きな金額の純広告や記事広告を獲得することができます。
こういう領域は初期のマネタイズが難しく参入者も少ないですが、最後の果実は大きいので、「資本力のあるプレーヤー」や「その領域が好きで趣味感覚で続けられる人」にはおすすめです。
いかにユーザーに刺さるメディアのコンセプトを作るか

メディアの価値とは、自分たちしか発信できない情報(コンテンツ)をいかに作り出し、オーディエンスに届けるかに準拠しています。
一方で情報があふれている今の時代、価値ある独自の情報を生み出していくことには限界もあります。
そこで重要なのがコンセプト設計です。
メディアのコンセプトとは、「ターゲット」と「メッセージのポジショニング」をキャッチコピー化し、分かりやすく表現したものです。
これは個人メディアにおいて重視されることですが、法人メディアにおいても大切です。
例えば「女性向けの恋愛ハウツーメディア」を立ち上げるとしても
- 20代前半向け
- 婚活世代向け
- バリキャリ向け
- 高収入の男子をつかまえよう
- 自分に合った彼氏を作ろう
- いろんな人と付き合おう
- 特定の男性を大切にしよう
いろんなターゲットとメッセージがあるわけですが、
同じ「高収入の男子をつかまえよう」でも、20代前半向けと婚活世代向けとバリキャリ向けでは、意味合いが異なってくるわけですよ。
20代前半の場合はキラキラの高級デートをするため。
婚活世代の場合は将来の生活の安定のため。
バリキャリの場合は価値観が一致しやすいため。
という感じでしょうか。
当然コンセプトも一つ一つの記事の内容も変わります。
ここがきちんと設計されていると、ターゲット層に
「これは自分を対象にしたメディア・コンテンツなんだな」
と認識され、滞在時間やリピート率が自然と高まります。
詳しくは有料noteで触れていますが、滞在時間とリピート率(特に後者)はGoogleからの評価を高める上で非常に大切です。
メディアのファンを増やしていくためにも、検索順位を上げていくためにも、ユーザーに深く刺さるコンセプトを設計しましょう。
そのためには、まず業界のメディアのコンセプトをマッピングし、「どのポジションが空いているか」「どういうターゲットにどんなメッセージを打ち出していくか」を必ず考えるようにしてください。
収益を高めるキーワードの選び方と親子関係について

メディアにはざっくりいうと、アドセンスやアドネットワークの広告表示で稼ぐ「PV型」と、成果が生まれるキーワードが決まっている「CV型」があります。
「CV型」のメディアとは、アフィリエイトサイト、事業会社の集客メディア、サービスサイトなどが該当します。
PV型メディアのキーワード選定
PV型メディアの場合は
- YMYL(金融・医療健康の領域)を外す
- 3語の検索キーワードを狙う
- アメブロ、yahoo知恵袋、個人ブログが上位に多いキーワードを狙う
がポイントです。それぞれ理由を説明します。
「①YMYLを外す」を重視する理由は、YMYL領域の記事が一つでもあってその記事がペナルティを受けると、サイト全体の検索順位も大きく下がることがあるからです。
実際にそういう事例を何度か目にしました。
これはむしろGoogleに非がある事象ですが、そういう事が起こりうる以上、YMYL領域は避けるなら徹底して避けるべきです。
また、「②3語の検索キーワードで狙う」を重視するのは、検索順位が安定しやすいからです。
1語や2語の検索キーワードは、検索意図が様々な範囲にまで及ぶ上に、ユーザーによってもバラバラです。そのため、検索順位の変動が激しいのです。
反対に、3語の検索キーワードは検索意図が明確なので、評価も安定します。
そのため、まず3語の検索キーワードで上位を取り、土台を固め、その上で2語や1語の検索キーワードでも上位を取れるのが理想です。
私の感覚では、キーワードプランナーの検索ボリュームが500〜1000あると、「3語の検索キーワードで優良なもの」というイメージです。
CV型メディアのキーワード選定
結局CVがたくさんとれる検索キーワードは基本的に決まってるんですよね。
- 「おすすめ」「比較」「人気」
- 「評判」「口コミ」「費用」「最安」
- 「カテゴリ名」「商品・サービス名」
これらの単体・組み合わせキーワードがCVをたくさん生み出します。
具体的には
- 「カテゴリ名×おすすめ」
- 「カテゴリ名×評判」
- 「サービス名・商品名×評判」
などです。
多くのサイトがこれらのキーワードで上位を獲得することに予算と執念を燃やしています。
たまに掘り出し物のキーワードもありますが、大きな成果をあげるなら、これらのキーワードでの上位表示は避けて通れません。
ただここで重要なのは、検索キーワードには「親子関係」が存在するということです。
どうしても、「プログラミングスクール おすすめ」といった検索キーワードに対するコンテンツは差別化できません。ある程度の工夫は可能ですが、どうしても似たような内容になります。
そこで重要なのが、検索キーワードの「親子関係」を意識し、狙う検索キーワードの「子キーワード」に対するコンテンツで差別化するという発想です。
検索キーワードの「親子関係」というのは、ある特定の検索キーワードとそれを支えるキーワードの関係性のことです。
例えば、
「プログラミングスクール 評判」
ー「TECHCAMP 評判」
ー「CodeCamp 評判」
ー「DMM WEBCAMP 評判」
というような形で、
「同じ概念だけどより粒度の小さいキーワード(カテゴリ名→サービス名)」
「共通のキーワードを含む」
という二つの条件を満たすと強い関係になります。
また、どちらか一つの条件を満たすだけでも、キーワード同士で支え合う関係は成立します。
このようなピラミッド形式で、「CVするキーワード(親)」と「それを支えるキーワード(子)」に関するページを網羅的に作成し、構造化していく事が重要になります。
「子キーワードレベル」になると、コンテンツの独自性も出しやすくなるので、そこで差別化してGoogleからの評価を高め、最終的にCVキーワードの検索順位を上げにいきます。
それでは次に、このキーワード構造を意識した「サイトの構造」について説明します。
97%の人が理解していない「SEOに強いサイト構造」

この記事で一番読んでほしいのが、サイト構造の重要性とその設計ポイントについてです。
仕事柄たくさんのサイト運営者やSEOコンサルと会ってきましたが、本当にサイト構造の重要性と設計のポイントを理解しているのは、100人中3人ぐらいです。
サイト構造の設計が重要な理由
サイト構造が重要な理由は3つあります。それは、
「Googleのクローラビリティを向上させないと、重要なページを見つけてもらえず、評価されにくくなるから」
「Googleはサイトのテーマ性を重視しているので、同一テーマの記事がリンクでつながっていると、ドメイン全体でそのテーマの評価が上がるから」
「構造化された無駄のないリンク構造を作ると、下層ページが上のページを上げてくれるので、狙ったページを上位にあげることができるから」
です。
そして特に多くのサイトで失敗しているのが、3番目の「無駄のないリンク構造で狙ったページを上げること」です。
この原因を詳しく説明していきます。
サイト構造の設計のポイント
多くのメディアサイトでは図のように、トップページの下に記事の一覧が並んでいるだけのカテゴリページが存在し、その下に各記事がある場合がほとんどです。

改めてこの図を見て違和感を感じませんか?
本来、ページの位置付け的には「おすすめ転職サイトのまとめ記事」が上位であり、個別の転職サイトの解説記事は下層でそれを支えるべきのはずです。
でも、このサイト構造ではこの二つが並列になっています。
おまけに、「記事の一覧が並んだだけのカテゴリページ」と「おすすめまとめ記事」は、ページの位置付けとしては似ているため、Googleの評価も分散します。
「転職サイト」の一語検索においてどちらを上位表示すべきか、Googleの判断が難しくなるのです。
そのため、理想のサイト構造は、下記の図のように旧来のカテゴリページをなくし、おすすめまとめ記事をカテゴリページ的な位置付けで扱い、個別ページへのリンクが設置された形になります。

こうすると、無駄なページがなくなり、検索キーワードとサイトの両者のピラミッド構造が一致するので、Googleの評価が分散しなくなります。
それによって、「転職サイト」や「転職サイト おすすめ」といった検索キーワードで『おすすめ転職サイトまとめ記事』を狙って上位表示させることができます。
ただ、既存のwordpressのテーマ(テンプレート)のほとんどが、無意味にカテゴリページを作成するようになっていますから、多くのサイトではこのようになっていません。
それゆえ、このサイト構造を設計するだけで一定の優位性を築くことができるのです。
また、結局サイト構造をうまく設計するには、最初のカテゴリ設計と作成コンテンツの洗い出しにかかっています。
そういった意味でも、最初のカテゴリ設計と作成コンテンツの洗い出しには、特に力を入れて取り組みましょう。
サイト構造をリニューアルした方がいいか?
このような理想のサイト構造を説明すると、多くの人が「サイト構造をリニューアルした方がいいですか?」と聞いてきます。
その気持ちはよくわかりますが、リンク構造はリニューアルした方がいいものの、URLは現状維持のままにしたほうがいいです。
というのも、GoogleはURLの変更を嫌います。
同一ドメイン内であっても、ちゃんと301リダイレクトをかけても、リンク構造だけでなくURLも変更すると検索順位が下がることが多いです。
3ヶ月ほどかけて回復・上昇するケースが多いですが、その間は気が気ではありませんし、うまくいく可能性も6割〜7割程度です。
3割〜4割は検索順位が下がったままになります。(あくまで私の経験上ですが)
だからこそ、後からリニューアルしなくていいように、最初にサイト構造とカテゴリ設計について考え抜くことはとても大切です。
検索ニーズを満たすコンテンツ作りの差別化

人は疑問や課題がある時に検索をするので、そういった疑問や課題(つまり検索ニーズ)を解決するコンテンツを作ることがSEOでは重要であるとよく言われます。
そのためには、「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」を明らかにすることが何よりも大切です。
検索における潜在ニーズとは何か?
「顕在ニーズ」とは検索キーワードと直接つながっている、いわば検索ユーザーが明確に言語化・意識できている疑問や課題です。
例えば、あなたが「石垣島 おすすめ ビーチ」と検索したら、人がおすすめしている石垣島のビーチを知りたいというのが顕在ニーズです。
その顕在ニーズを満たすためには、「石垣島のおすすめのビーチ◯選」という記事で、おすすめのビーチとその理由を書くのが適切でしょう。
でも、そこで検索する時は意識的に求めていなかったけど、書かれていたらうれしい情報ってありますよね。
例えば、それぞれのビーチに近くの素敵なホテル、カフェ、人気スポットなどの情報があったらうれしいはずです。
なぜなら、「石垣島 おすすめ ビーチ」で検索する人の顕在ニーズはビーチの情報かもしれませんが、潜在ニーズは「石垣島の旅をいかに充実させるか」だからです。
顕在ニーズを満たすだけではコンテンツとして差別化するのは難しいです。
いかに潜在ニーズを探り当てて解決するかが、コンテンツの付加価値であり、差別化要素なのです。
潜在ニーズってどうやって調べるの?
潜在ニーズは答えのない世界なので、最終的には自分で考えなければなりませんが、それを考えるヒントを得る方法は明確に存在します。
これも一番重要なノウハウは有料noteに記載していますが、ここでは基本となる二つの方法をお教えします。
一つ目の方法は、実際にターゲットキーワードで検索して上位表示されたページを全て見ることです。
ざっくりいうと、顕在ニーズを満たす部分は上位ページで共通しており、各ページでバラバラの内容や、検索キーワードと少し関連性の弱い部分が、潜在ニーズに該当することが多いです。
もう一つの方法は、yahoo知恵袋などの質問掲示板において、ターゲットキーワードが含まれた質問を探し、ベストアンサーを見ることです。
なぜならああいう場所でベストアンサーになっている回答は、「聞かれたこと以外も回答していてそれがすごくに役に立つ内容だった」ということが多いからです。
それってまさに潜在ニーズを満たしているわけですよ。
こういった情報が潜在ニーズとそれを解決するコンテンツを考える上で、大きなヒントになります。
コンテンツの構成設計と見出しタグの使い方

顕在ニーズと潜在ニーズが明確になると、作るべきコンテンツのアウトライン(見出し構成)は自然と明確になってきます。
ただ、ここで注意すべきことが3つあります。
その1. 網羅性を重視すること
デザインの世界の影響からか、「必要な情報だけに絞られていた方がユーザーにとってありがたいはずだ」と考え、内容を絞り込む人がいるのですが、SEOコンテンツに限ってはそれは間違いです。
たしかに、世の中のSEOコンテンツは冗長で無駄に長文になっているものも多く、それは意味がないです。
ただ、同じキーワードの検索でも、人によって検索ニーズは微妙に異なるものなのです。
そのため、それらを網羅する「最大公約数的なコンテンツ」がユーザー全体の満足度につながるのです。
その2. オリジナルコンテンツをなるべく前に
SEOコンテンツは、特に顕在ニーズを解決する部分で内容が他のサイトと重複しやすいという問題があります。
そして、ユーザーはありふれた情報にはなかなか食いついてくれません。
そのため、オリジナルコンテンツをなるべく前に持ってくると、離脱されにくくなります。
オリジナルコンテンツとは、
- 自分で撮った写真
- 自分自身の体験談
- 個人的なオピニオン
- インタビュー
- アナログ系のリサーチ
- 1次情報
などです。
こうした内容を、コンテンツの流れ的に問題がない範囲で、なるべく前に持ってくるということを意識します。
その3. 見出しタグに内容を込める
h2タグやh3タグを使うときに、以下の例のように記載項目だけ書いてあるのを見かけますが、あれもよくありません。
- <h2>私がおすすめする転職サイト</h2>
- ー<h3>業界最大手のリクナビNEXT</h3>
- ー<h3>マイナビ転職</h3>
- ー<h3>DODA</h3>
h2タグが記載項目だけ書いてある状態になるのはやむをえませんが、h3タグにはもう少し各社のエージェントに関する内容の要約を盛り込めるはずです。
例えば、以下のような感じです。
- <h2>私がおすすめする転職サイト</h2>
- ー<h3>求人の質なら「リクナビNEXT」</h3>
- ー<h3>求人数No.1は「マイナビ転職」</h3>
- ー<h3>中小企業の求人が豊富な「en転職」</h3>
このようにした方がユーザーにも読まれやすくなるし、Googleにもコンテンツの内容をより認識されやすくなります。
内部リンク構築のポイント

サイト構造のパートで内部リンクにはかなり触れましたが、さらに追加で二つ注意することがあります。
一つは縦のリンクだけでなく、横のリンクも意識的に設置しましょう。
WEBサイトの多くはカテゴリ構造やピラミッド型なので、縦のリンクは張り巡らされているものの、横のリンクは不十分なことが多いです。
そのため、横のリンクも充実させると、Googleのクローラビリティが上がり、埋もれてしまうページがなくなります。
- オススメ記事の範囲を小カテゴリだけでなく親カテゴリまで広げる
- 同じ親カテゴリに所属する小カテゴリのリンク一覧を出す
- 内容は関連性があるけど違うカテゴリの記事のリンクを記事内で意識的に置く
といったことを実施すると良いです。
こうすればもちろんユーザーの回遊率も高まります。
被リンク獲得で最低限やるべきこと

被リンク獲得についてはそれだけで1記事書けるので、超有料級のノウハウを以前に無料で公開しました。詳しく知りたい人はこちらを読んでください。

ここでは、上記の記事の中で紹介した被リンク獲得施策の中から、特に取り組みやすい3つの施策を書いておきます。
最低限といっても、できているサイトはほとんどありませんので、これをするだけで大きな優位性を作ることができます。
その1. 自治体サイトからの被リンク獲得
まず何と言ってもおすすめなのは、自治体のサイトから被リンクをもらうことです。
自治体ドメインや関連サイトは、Googleからも信頼性を高く評価されています。
そのため、自治体サイトから被リンクをもらえると、SEOに大きく効果があります。
地方自治体によりますが、
- 市役所サイト
- 商工会議所サイト
- 地域の協会のサイト
の3つのサイトはリンクを設置してもらえる場合があります。
その2. 取引先からの被リンク獲得
取引先に依頼して、取引先のサイトにリンクを設置してもらうのもSEOに効果的です。
なぜなら、自社の取引先の会社は必然的に同業界か関連業界であることが多いため、取引先のサイトは自分たちが狙っているカテゴリやKWにおいて、Googleから評価されている場合が多いからです。
「業界の中でまったくリンクされていない会社」
「業界の中でたくさんリンクされている会社」
この二つのサイトがあった場合、後者の方が良い会社(サイト)であると判断されるのは当然ですよね。
見方を変えると、事業会社は業界における実績やネットワークという強みがあるため、被リンクを獲得しやすく、WEBメディアを立ち上げると非常に成功しやすいです。
その3. 他のメディアに積極的に露出する
他のメディアに積極的に露出するのも被リンクの獲得に有効です。
これは主に「他のメディアへの寄稿」と「積極的なPR活動」の2つの方法があります。
私も依頼があれば積極的に他のメディアに寄稿したり、インタビューを受けたりしています。
必ず定期的に自サイトの被リンクを計測・分析し、被リンクの量と質を高めるようにしましょう。
被リンクを計測・分析できるSEOツールは下記のサイトでいろいろ紹介されています。
『キーワードや順位チェックに役立つ無料・有料SEO分析チェックツールを紹介』
サイト立ち上げ初期の流入獲得は大切

今のGoogleは検索順位の決定において「サイトのユーザー行動データ」を明らかに重視しているので、そもそもアクセスがないと検索順位がなかなか上がりません。
そのため、早く検索順位を上げたければ、初期段階でSEO以外の方法で流入を獲得することは非常に重要になります。
予算があれば、最初は広告を使ったり、インフルエンサーに拡散付きでインタビューや寄稿を依頼するのがよいでしょう。
予算がなければ、自社でSNSアカウントを育ててフォロワーを増やし、そこから流入を得るしかありません。
フォロワーを増やせるのであればどのSNSでも良いと思いますが、個人的には拡散力の最も大きい「ツイッター」がおすすめです。
ツイッターのフォロワーの増やし方は下記の記事でまとめています。

細かいテクニックは全て上記の記事で紹介していますが、ノウハウが個人向けに寄りすぎているので、メディアや事業者のツイッターアカウントをどう伸ばすかは、これも有料noteで紹介します。
まとめ

この記事で書かれているSEOのノウハウは、どれもプロにとっては当たり前の内容です。
みなさんも全部知らないということはなく、中には知っていることもあったはず。
ただ、全て知っている人は少ないですし、全部やっているサイトというのはほとんどありません。
そのため、この記事で書かれているノウハウを全てしっかりやるだけで、SEOはそれなりに勝てます。
ここからさらに一歩踏み込んでSEOで成果を出したい場合は、私の独自ノウハウをまとめた下記の有料noteを購読してください。
【事業者向け】多くの人が気づいていない、今最もSEOで勝てるWEBメディアの作り方ノウハウ・事例集【限定特典付き】
ちなみにこれは個人向けではなく、事業者向けの有料noteです。
有料noteを書いた理由は、SEOのコンサルやメディア事業の立ち上げをせっかくご相談頂いたのに、予算が合わなくてお断りした方向けに、ノウハウだけでも提供するためです。
そのため、金額も5万円と高めの設定ですし、個人は買う必要はありません。
ただ、高単価にも関わらず爆発的に売れ、いいね数も40を超えています。
経営者、企業の担当者、月商10万円以上のサイトオーナーだけが購入を検討してください。
そういう方々であれば、5万円の投資に対して確実に大きなリターンを得られるでしょう。
それ以外の人は、まずはこの記事でご紹介した基本ノウハウにしっかり取り組んでください。
みなさんの成功を祈っています。