こんにちは。逆転のWEBコンサル・アフロです。
いまは1年目〜3年目(第二新卒)で転職する人が多くいます。
もちろん、何もできない新入社員の時から、思い通りの仕事ができるわけではありません。
問題は、先輩や上司を見たときに、「こうなりたくない」「こうなったらまずい」と思ってしまう場合です。
仕事内容、経験、スキル、待遇、環境。
これらの面において自分がどうなるのか、会社員は「自分の将来」が先輩や上司を通じて見えてしまいます。
だから私は、若手社会人に転職相談をされたときに、
「現状が不満なだけなら、残った方がいい」
「上司や先輩を見て将来が不安なら、転職した方がいい」
と答えています。
そんな中で第二新卒層に転職先として人気なのが、コンサルティングファームです。
ちなみに、私も第二新卒でコンサルに転職しました。
そこで今日は、第二新卒でどのファームなら転職可能かどうか、コンサル転職の魅力、選考対策のポイントを解説します。

目次
第二新卒でコンサルティングファームに転職できるの?

これは結論から言うと、ファームのカテゴリによって決まります。
まず、コンサルティングファームは大きくいうと、
- 「外資系」「日系」
- 「戦略系」「総合系」「IT系」
というカテゴリに分かれます。
残念ながら、コンサル業界の頂点に立つ「マッキンゼー」「ボスコン(BCG)」「ベイン」といった外資系戦略コンサルティングファームは、第二新卒の募集は基本的に行なっていません。
特にマッキンゼーとベインはファームの人数自体がそこまで多くないので、
「第二新卒を採用するぐらいなら新卒を採用して育てた方がいい」
というスタンスだとよく聞きます。
ただ、それ以外の総合系やIT系は、第二新卒の採用を積極的に行なっています。
具体的にどのファームが第二新卒を採用しているか?
まず総合系でNo.1の外資系コンサルティングファームである「アクセンチュア」。
アクセンチュアはデジタル領域の進出にも成功し、事業と組織を拡大しているので、第二新卒も積極的に採用しています。
そして、BIG4と言われる「PwC」「デロイト」「KPMG」「EY」も同様に採用しています。
特に「PwC」と「デロイト」は採用活動に力を入れています。
また、日系では「DI」「ベイカレント」の採用拡大に特に目立っています。
この2社の他には、コーポレートディレクションやアビームなども第二新卒の募集を行なっています。
なぜコンサル業界で第二新卒が求められるのか?
まず、コンサルタントは一般の事業会社と比べて、仕事の内容や進め方が特殊です。
クライアントの業界や会社を様々な切り口から構造化し、課題を捉え、戦略を構築するという特殊な業務を身につけるには、地頭の良さに加えて、柔軟性や吸収力が大切になります。
何より、プロジェクトの一員として早く戦略にならないといけないため、圧倒的な成長スピードと適応力が求められます。
そのため、社会人としての一定の経験を持ちながら考えが固まっておらず、若くて柔軟性がある「第二新卒」にニーズがあるのです。
第二新卒でコンサルに転職する魅力とは?

これは私はいろんなところで言っているのですが、第二新卒で転職するなら「コンサル」か「大手IT」に行くべきです。
なぜなら日系大手は中途採用にそこまで積極的ではないし、十分な専門性が身についていないと転職は難しいからです。
でも、大手IT系やコンサルティングファームは積極的に求人しており、素養を認められれば未経験でも転職可能です。
特にコンサルに行けば、キャリアに箔がつきますし、
- ロジカルシンキング
- データ分析
- Excel・PowerPoint
- モデリング
- プレゼンテーション
- 財務・会計
- マーケティングのフレームワーク
といったビジネススキルが高いレベルで身につきます。
給与面でみても、総合商社には劣りますが、同世代の日系大手よりは良くて高待遇です。
私自身、社会人1年目を終えた時にコンサルに転職しましたが、だからこそ今の自分があると思っています。
第二新卒の転職者にとって、コンサルはとても魅力のある転職先です。
コンサルティングファームの選考プロセスと傾向

難関と言われるコンサルティングファームの選考を通過し、内定を得るには、選考のポイントを理解して対策することが重要です。
選考の流れ、ポイント、面接について詳しくご説明します。
選考フローは5ステップ程度が多い
まず、コンサルティングファームの選考プロセスは、下記の通りに進みます。
- 書類選考
- 筆記試験・WEBテスト
- 面接(3回以上)
面接回数は、その時の各ファームの方針と面接での評価によって異なりますが、少なくとも3回実施されます。
このように現場中心で面接が進み、人事よりも現場の意向が強く作用されるのが特徴です。
コンサルティングファームの面接は、大きく分けてフィット面接とケース面接に分かれます。
フィット面接
フィット面接は、多くの企業で実施されている一般的な面接方法です。
これまでの職歴や経験、自分のスキル、志望動機、今後のキャリアプランなどが質問され、自社に適した人材かどうかを見極められます。
フィット面接の場合、質問される内容は予測できますし、不慣れで失敗することはありません。
ただ、「なぜコンサルタントを目指すのか?」「そのための根拠・専門性は?」に質問のポイントが集約されるので、そこはしっかり準備しましょう。
コンサルとしての資質を見極められるわけですから、表面的な確認ではなく、ひとつの強みに対して『具体的には?』『なぜ?』とあらゆる角度から掘り下げて確認してきます。
しっかりとした根拠とロジックをもって対応していくことが大切です。
ケース面接
しばしば転職者が苦戦するのは、「ケース面接」というコンサルティングファーム独自の面接方法です。
これは、面接官がクライアントとして提示した課題に対して、どのように分析をして解決策を導き出すのかを確認するものです。
いわばシミュレーション面接であり、コンサルティング・プロジェクトの簡易版と言えるでしょう。
「docomoの売上を1.2倍にするにはどうすればいいか?」
「アルコール市場の縮小に対してビール会社はどうすればいいか?」
「ロイヤルホストの収支を改善するためにはどうすればいいか?」
ケース面接では、このような質問(プロジェクトシミュレーション)によって、応募者はコンサルタントの仕事に適した人物かを見極められます。
もちろんどのような課題が出てくるかは、当日面接で提示されるまでわかりません。
ファームによって傾向は異なる
外資系の総合コンサルはケース面接を重視し、必ず複数回実施します。
最終面接がケース面接っぽくなるか、純粋なフィット面接になるかは、面接官を担当するパートナーの意向や当日の流れによって決まります。
一方で、日系のコンサルはフィット面接を重視する傾向にあります。
詳しくは、必ず利用している転職エージェントに確認しましょう。
コンサル転職に強いエージェントは、こちらの記事で紹介しています。

フィット面接の準備・対策について

日系のコンサルティングファームは、フィット面接を重視します。
ケース面接を行うファームもありますが、中にはフィット面接だけの場合もあります。
自信を持ってフィット面接に挑むためにも事前に対策をしておくことが大切です。
応募したファームを選んだ理由
サービスの差別化が難しいコンサルティング業界では、似たようなコンサルティングファームが数多く存在しています。
そのため、面接官は数多くあるコンサルティングファームから、なぜ弊社を選んだのかその理由を知りたいと考えています。
面接対策としては、事前に企業研究をしておきましょう。
内部やOBに知り合いがいるのであれば、必ず話を聞いておくべきです。
エージェントにもそのファームがいまどのような領域に注力しているか、どういう人材を求めているかは、絶対に確認しましょう。
組織(企業)の課題を解決した経験
組織(企業)の課題を解決した経験について質問するのは、これまでにどのような問題解決のプロセスを踏んだのかを確認するためです。
そしてこの質問で、応募者のコンサルタントへの適性を確認されています。
ただ困難な経験を述べるだけでなく、その問題に対してどのように行動し、最終的にどのような結果になったのかを論理的に説明しましょう。
話に具体的なエピソードを交えるとより説得力を増すことができます。
キャリア目標
キャリア目標は、応募者がどのようなキャリアプランを描いているのかを確認する質問です。
これは正解はなくて、大事なことはどれだけ説得力があるか、相手の興味を喚起できるかが重要です。
自分のバックグラウンドやこれまでの経験を踏まえて、どういうキャリアプランを今は描いているのかを、魅力的に話せるようにしましょう。
ケース面接の対策・訓練について

外資系・戦略系のコンサルティングファームに入るには、ケース面接のトレーニングをしっかり行い、「ケース問題の回答力」を向上させるとともに「慣れること」が大切です。
なぜこれを再三にわたって言うかというと、私の友人でベインアンドカンパニー出身の河野さんも、
「ケース面接は本当に練習と慣れが大事」
「地頭はすごく良いのに慣れてなくて落ちる人が多い」
「逆に地頭はそこそこでも、練習して慣れていれば内定をとれる」
といつも言っているからです。
ちなみに彼は、ベイン時代にコンサル業務に従事しながら、選考プロセスと選考基準の策定を担い、採用担当者として数百人以上と面接をしてきています。
だからこそ、外資系・戦略系コンサルを目指すなら、ケース面接のトレーニングをしっかり取り組みましょう。
ケース面接のトレーニングは、以下のような書籍で取り組むのが一般的です。
ただ、書籍によるトレーニングのデメリットは、
- わからない部分を質問できない
- 自分の回答に対してフィードバックや改善点が得られない
- 1人でやるので模擬面接ができない
- 気持ちが続かず途中でやめてしまう
といった問題があります。
なので、本当にコンサルに転職したい人は、河野さんが運営する『STRATEGY BOOTCAMP』を利用することをオススメします。

これは簡単にいうと、外資・戦略コンサルに転職するための「養成所」です。
講義形式でケース問題のやり方について学び、実際に模擬面接とフィードバックを繰り返して、コンサル転職のトレーニングをするサービスです。
マッキンゼー、BCG、ベインといった外資系戦略コンサルの内定率が75%という、驚異的な実績を誇っています。
しかも、内定を獲得できなければ料金は発生しないという、まさかの「全額返金保証制度」がついています。
以下の記事で、サービスの内容について河野さんにインタビューしています。
アフログのこの記事に用意されているリンクから申し込むと、限定特典もついています。

外資系戦略コンサルへの転職に興味がある人は、ぜひ読んでください。
まとめ
外資系の戦略コンサルは難しいですが、アクセンチュアやBIG4などの総合コンサルなら、第二新卒でも転職することは可能です。
また、ベイカレント・DI・コーポレートディレクション・アビームなど、日系のファームも第二新卒を積極的に採用しています。
1社目で就職した会社で「このままだとまずい」と考え、転職してキャリアを再構築する場合、コンサルはとても良い選択肢です。
経験者としてそれは強く保証できます。
何より、「大きな会社の経営課題を解決する」という仕事自体が、すごくおもしろくてやりがいがあります。
ぜひコンサル転職にチャレンジしてみてください。