どうすればいいですか?
こんにちは。逆転のWEBコンサル「アフロ」です。
最近このような相談をツイッターで頂くようになりました。
これを見て「ぜいたくな悩みだな」とか「自分で考えろよ」と思う人もいるかもしれません。
でも、「やりたいことや好きなことが見つからない」というのは、とても深刻な悩みだと私は思っています。
というのも、今は「お金を稼ぐこと」よりも、「やりたいこと」「好きなことを」を見つけて取り組むことの方が、個人にとって重要になっているからです。
なぜそうなっているかというと、「お金の価値」が低下したことが要因です。
世の中のあらゆるものが機械化・情報化されてどんどん便利になると、いろんなモノやサービスの価格が下がったり、無料になったりします。
生きていくのに最低限必要なお金は、どんどん少なくなります。
- 家は賃貸かシェアハウス
- 服はユニクロかメルカリ
- 車はカーシェア
- 食事はコンビニかすき家
- 娯楽はインターネット、Youtube、SNS
- その他に必要なモノは適宜レンタル
上記の全てが反映された生活を送る人は一部だとしても、みんな大なり小なりこういった低コストな生活になっているわけです。
しかも、日本は生活保護や社会保険が充実しているため、お金を稼げなくてもそう簡単には死ぬことはありません。
そうなると、どうしてもお金の価値は下がり、お金を稼ぐこと、つまり生きること(死なないこと)そのものが、人生の目的にはならないのです。
そのため現代では、
「やりたいことに取り組んで、人生を楽しむこと」
が重視されるようになり、その究極形として、
「好きなことを仕事にして、楽しく生きること」
に最も価値が置かれるようになっています。
そして、これが社会における人の評価基準にもなっていきます。
特に若い人たちの間ではこの傾向が顕著ですが、
「必死にお金を増やそうとしている人はダサい」
「自分の好きなことに夢中になっている人がカッコいい」
というような空気感があります。
人間にとって最も深い欲求は承認欲求ですから(食欲・性欲・睡眠欲はすぐに満たされる)、周囲から高く評価されるということはとても大事です。
こういった背景を理解すると、「やりたいことがない」「好きなことがない」というのは、現代においてとても深刻な悩みなんです。
そこで今日は、やりたいことが見つからない原因とその解決策を伝えます。
※この記事の感想をご自身のブログで書いてくれた方は、私のTwitterアカウントで拡散させて頂きます。TwitterのDMでご連絡ください。

自分のやりたい気持ちに自信が持てない

私は「自分のやりたいことは●●です!」って言えるってすごいことだと思います。
だって普通は、興味はあるんだけど本当にやりたいかどうかわからなくて、「●●をやりたい」となかなか言いづらいです。
例えば、私もサーフィンが好きだし、料理したいなと思います。
でも、サーフィンは月に1〜2回行くぐらいだし、料理なんてほとんどしたことがありません。
世の中には「もっと好きな人」や「もっとレベルの高い人」がたくさんいるのに、自分が「好き」とか「やりたい」とか言っていいのかな。
そんな風に思ってしまいます。
これは、「やりたいこと」という言葉の範囲が広すぎることが原因です。
そこで、
「一回やってみたいか、それともやり続けたいか」
「やったことがあるか、それともやったことがないか」
の二軸で分解して考えてみてはどうでしょうか?
まず、「一回やってみたいこと」と「やり続けたいこと」はどちらもやりたいことですが、意味合いが全然異なるので分けるべきです。
また、やりたいことが「やったことあるか」と「やったことないか」のどちらであるかも分けましょう。
実際に経験した情報をもとに「やりたい」と思っているのか、それとも見聞きした情報をもとに「やりたい」と思っているのかは、全然事情が異なるからです。
私のやりたいことをこの二軸で整理するとこんな感じです。

こうやって分類すると、やりたいことがより詳しく、正しく表現されていると思いませんか?
やりたい事がない人は、④の「やったことがないけど一回やってみたいこと」を考えてみましょう。
そして実際にやってみて、自分にとっておもしろいかどうかを判断しましょう。
人生をかけて夢中になれるものなんてそう見つかるものではありません。
私の周囲で仕事や趣味に夢中になっている人は、
- まずは色々やってみて
- その中でやり続けたいと思うものに出会って
- 気づいたら熱中してずっとやってた
みたいなパターンが多いです。
むしろ30代で何かに熱中していた人は、20代で色々やりすぎて迷走していたぐらいの人が多いです。
ぜひ、色々やってみてください。
好きなことを領域と作業に分けて考えていない

これは就職活動や仕事選択で多いのですが、やりたいことや好きなことは「領域」と「作業」に分けて考えるのがコツです。
例えば、「サッカーが好きだから、サッカーに関わる仕事がしたい」という人がいますが、
- サッカー選手としてプレーする
- 指導者としてサッカーを教える
- サッカークラブで経理をする
- サッカークラブでスポンサー営業をする
- サッカースタジアムでビールを売る
など、サッカーという領域でもくくっても、それぞれの仕事で日々どんな作業をするのかは全然異なるわけです。
好きというのは本当に曖昧な感情です。
だから、領域と作業という両方の軸で、それぞれ何が好きなのか明確にしましょう。
そして、特に就職活動や仕事選択では、「その作業が好きかどうか」、もっと言うと「苦でないかどうか」を特に重視しましょう。
「自分の好きなものに関わる仕事がしたい」という発想で就職活動をすると、
「僕は車に乗るのが好きだけど、整備するのは好きじゃなかった」
「私は服を着るのが好きだけど、人に勧めるのは苦手だった」
「俺はスポーツが好きだけど、ECの数字集計とか広告運用には興味なかった
といったような結果になることが非常に多いです。
就職活動や仕事選択は、好きな作業(職種)を先に考えて、後から領域(業種・商材)について考える方がうまくいきます。
ただ、作業という意味での仕事も、実際に色々やってみないと、自分が本当に好きなこと(苦ではないこと)は中々わかりません。
だから、学生時代にインターンをやって実際に仕事をするのは、どんな作業が自分は好きかを理解する上でとても有効です。
また、実際に就職して一定期間その仕事に取り組んでも好きになれないのであれば、異動希望を出したり転職活動をすることを私はおすすめします。
ちなみに、私の場合は、
「人と話すのが好き」
「経営者と関わる仕事がしたい」
という理由から、最初は求人広告の営業をやりました。
でも、「求人広告のような効果が出るのかどうかわからないものを人に勧めることが苦痛だな」と感じ、
ロジックと数字で組織と人を動かす『経営コンサルティング』の世界に行きました。
そして、スピーディーにPDCAを早く回せるというWEBの世界の魅力をあるプロジェクトで実感し、WEBマーケティングの仕事にたどりつきました。
結果的にジョブホッパーとなりましたが、そのおかげで自分が苦に感じない作業の仕事に出会えたのでとてもよかったです。(しかもWEBマーケティングは非常に稼ぎやすい仕事です)
みなさんも、好きなことややりたいことを探すときは、ぜひ「領域」だけでなく「作業」もよく見ることをおすすめします。
「向いているかどうか」も大事
ここまでにも少し触れてきましたが、私は「やりたいことや好きなことを」探す際には、それが向いているかどうかを判断するのも大事だと思っています。
いくらやってみて楽しくても、作業も好きになれても、それが向いていないと楽しくありません。
ビジネスにはどうしても「競争」という側面がありますから、他の人よりも簡単に習得できるか、アウトプットや成果を出せるか、というのはとても大事です。
私はいつも「適性のある仕事に就くのが社会人として幸せになるためには大切」と主張しているのですが、仕事の適性とは、
- やってみて楽しい
- 作業が苦に感じない
- 他の人よりもうまくやれる
ということだと思っています。
好きなことややりたいことを探す際には、必ず向いているかどうかもチェックするようにしてください。
とりあえずお金を稼ごう

これは「やりたいことや好きなことを探す」というこの記事の本題とは異なるのですが、
やりたいことや好きなことが見つからない時は、とりあえずお金を稼ぐといいですよ。
そうすれば、やりたいことが見つかった時に資金源となります。
何をやるにもやっぱりお金は必要です。
私自身、一度起業した時はすごく楽しかったのでまた起業したいなと思いますが、やりたいビジネスがないため、サラリーマンをしながら副業でお金を稼いでいます。
- やってみたいことをどんどんやること
- 領域と作業に分けて好きなことを探すこと
- とりあえずお金を稼ぐこと
やりたいことを探す時は、ぜひこの3つを大切にしてみてください。