仕事・転職

リクルートの社内報の総集編を読み返したら学びの宝庫だった

こんにちは。アフロです。

2019年も残りわずかですね。

年末ということで家の荷物を整理していたら、リクルートに新卒で入社した時にもらった社内報の総集編が出てきました。

過去の社内報に掲載された社員の「名言集」みたいなものです。

もらった時は興味なくて1ページも読んでいなかったのですが、今読んでみると自分の課題を解決するような視点や、モチベートしてくれる言葉がたくさんあって、学びの宝庫でした。

本当は全部紹介したいのですが、長くなりすぎるので、特に感銘を受けた10個の言葉を厳選してご紹介します。

メディアに露出されている方のみ実名で、それ以外は匿名で書かせて頂きます。

1. 高収益を実現するための方途

高収益を実現するための方途は、”高く売る”ことではなくて、”優れたサービスを、安く生み出す”ことでなければならない。

1972年11月 江副浩正さん
代表取締役(創業者)

販売力も大事だが、その前にまず優れたサービスによって勝負を決めること。

利益の源泉は”売り値”ではなく”原価”であること。

この2つの重要性を語ったリクルート創業者の江副さんの言葉です。

儲けるためにとりあえず高く売ることだけを考えがちな風潮がある今、非常に学びが多い言葉です。

2. 変化が起きる時の立ち位置

壊れてしまうのを待つか、積極的に壊す側に立つか。

2000年4月 Pさん
リクルートイサイズトラベル

1996年の就職活動中に、紙媒体だけで3000億円の売上があったリクルートに「逆にネット関連の仕事の急拡大があるはずだ」と考え、入社したPさんの言葉です。

構造的に成り立たなくなってきた今の日本社会でこそ、積極的に壊す側に立たないといけないのかもしれません。

3. グチを拾いまくる

「隙間」はあらかじめあるもんじゃない。

探し出して、発掘して、つくるもの。

かならず夢の模索からスタートすること。

だけど「夢」は転がってない。

だから「グチ」を拾いまくる。

もっと外に出なくちゃ。街を歩かなくちゃ。

2003年6月 くらたまなぶさん
OB

『とらばーゆ』『じゃらん』『ゼクシイ』など、14メディアの創刊に関わった伝説の編集者であるくらたさん。

新規事業を考える上で、まずはリアルな生活者の情報を、自分が見聞きして愚直に集めることの重要性を学べる言葉です。

4. 情報の送り手の熱量

情報の送り手が冷めていては何もユーザーに届かない。

絶対にそうだ。

2001年9月 Hさん
自動車DV GM

これは自分が非常に重んじていることでして。。。

クラウドソーシングで薄い記事の量産とか、本当に意味ないんですよ。適当に企画して作ったコンテンツは意味がない。

作り手の温度感は、受け手に必ず伝わります。

どんなに拙くても、作るのに時間がかかって非効率でも、熱量や狂気に満ちたコンテンツの方が絶対に大きな反響や成果を生みます。

そんな自分のスタンスを後押ししてもらえました。

5. 正しい自己評価

「最高潮の自分=本当の自分」だと思い上がっていたなと。

できていない苦しい時期も含めて自分。

振り返ってみると、「自分ができること」「できないこと」を受け入れたことで、また一歩ずつ成長できたように思う。

2009年11月 Nさん
旅行カンパニー

たしかに人間の自己評価って「自分がいちばん良い時」をベースにしている気がします。

自己評価をあくまで「自分の平均値」におくことで、うまくいかない時も落ち込んで行動量が下がることを防げるのかなと。

私はわりと一喜一憂するタイプなので、心に留めたい考え方です。

6. ビジネスで天才はいない

ビジネスで天才はいないと思うんです。

自分で枠をつくらず、チャレンジを続ければ、一等賞の秀才になれる可能性はあるものです。

2008年12月 長薗 安浩さん
OB

リクルート初の販売収入重視型事業である『ダ・ヴィンチ』を立ち上げだ伝説の編集長である長薗さん。

『ダ・ヴィンチ』は本を紹介する雑誌という特殊な媒体にも関わらず、創刊号は実売24万部を突破。

リクルート事件直後の社会的な逆風の中、取次、出版社、書店、広告代理店にかけあって創刊を実現させた方ならではの言葉だと思います。

自分も一等賞の秀才になれるよう、がんばります。

※『ダ・ヴィンチ』は今はKADOKAWAに売却されて存続しています。

7. 経験値が上がると意欲曲線は低下する

経験値が上がると意欲曲線は低下する。

それを防ぐには、常に高い位置に目標を置き、そこに到達するための「打ち手を」考え続けるしかありません。

2003年5月 峰岸 真澄さん
執行役員

現在リクルートホールディングスの代表取締役社長を務めている峰岸さんが、執行役員になった時に語った言葉です。

経験値が上がると意欲曲線が低下するというのは、自分も本当に痛感するところです。

特に30代はこの傾向が加速するので、目標を高く設定し、挑戦していきたい。

8. 仕事はおもしろくなければ意味がない

仕事はおもしろくなければ意味がない。

みけんにシワを寄せて目標達成してもしょうがない。

1984年4月 Mさん
大阪支社長

個人的に今年は独立元年ということもあり、稼ぐことにばかりコミットしましたが、どこか片手落ち感がぬぐえませんでした。

「おもしろい」と「稼ぐ」の両輪がまわって、はじめて仕事人生は次につながり続けるのかなと感じています。

来年の大きなテーマです。

9. 時には火中の栗を自ら率先して拾う覚悟

先行する成功事例がない新規事業を成功させるのに必要なのは「覚悟」だと思う。

様々な困難、時には火中の栗を自ら率先して拾う「覚悟」。

2004年11月 田端信太郎さん
R25編集部 営業担当

ライブドア事件後も会社に残り、再建に大きく貢献した田端さんが、それ以前から「時には火中の栗を自ら拾う重要性」を語っているのがすごく興味深いです。

自分も以前、資金繰り難に陥っていた友人の会社を無償で手伝った時期があり、独立後はその会社から大きな発注をもらうことができました。

火中の栗を拾うのは避ける人が多いですが、実はオイシイんですよね。

失敗してもともとである一方で、成功したら大きな感謝、信頼、実績を作れるから。

自分も引き続き、火中の栗を積極的に拾っていきます。

10. 最も進んだ提案ができること

個人やクライアントに、「リクルートに接していると最も進んだ提案を受けることができる」と期待されることこそが、我々の価値です。

2000年1月 河野栄子さん
代表取締役社長

営業視点でビジネスの本質が詰まった素晴らしい言葉です。

特に独立した場合は、積極的に自身のノウハウを自ら実践・発信し、「最も進んだ提案を受けることができる」と思ってもらうことが稼ぐポイントです。

自分もクライアントやフォロワーにそう思ってもらえるよう、がんばります。

最後に

自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ。

1968年 江副浩正さん
代表取締役社長(創業者)

何度も語られ尽くしている江副さんの名言ですが、個人のキャリアにおいてこれほど指針になる言葉はやはりないのではないでしょうか。

2020年も自ら機会を作り出し、より多くの人に役に立てるようがんばります。

来年もよろしくお願いします。