こんにちは。逆転のWEBコンサル「アフロ」です。
今日は不動産領域のWEBメディアで成功する方法を説明します。
不動産領域は、「SUUMO」と「HOME’S」という圧倒的な大手サイトがあるので、なかなか後発企業や個人がWEBメディアを立ち上げて収益をあげるのは難しいと思われがちです。
たしかに、この二つは日本の代表するサイトなので、真正面から戦うと厳しいです。
しかし、切り口次第では不動産領域のWEBメディアには、まだまだ「ビジネスチャンス」と「勝つための方法論」があります。
そこで今回は、
- 既に不動産の領域でメディア・サイトを運営している
- これからメディアを立ち上げて集客・収益化したい
という企業や個人に向けて、「不動産領域のWEBメディアを立ち上げて勝つ方法」を、ビジネスチャンス・成功戦略・SEOといった観点から書きました。
ぜひご覧ください。
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目次
不動産領域の情報ニーズとその特徴

まず、ビジネスチャンス・戦略・SEOについて説明する前に、その前提となる「不動産の情報ニーズ」について説明させてください。
不動産の情報ニーズは、
- 「エリア名」
- 「賃貸」「分譲」「借家」
- 「中古」「新築」
- 「各種条件(間取り、駅の距離など)」
- 「用途(一人暮らし、別荘、投資など)」
といったように多岐に分かれ、これらの中から2語〜3語を掛け合わせたキーワードで検索されます。
もちろん1語のビッグワード(賃貸、マンションなど)の検索ボリュームは大きいです。
ただ、漠然としすぎているため、意欲の高いユーザーが検索するワードとは言えません。
細かい条件を掛け合わせて検索するユーザーが多いのが不動産領域の特徴であり、非常にロングテールのマーケットなのです。
「SUUMO」や「HOME’S」はこのロングテールのマーケットをなるべく網羅するような設計になっています。
ただ、それでも対象外にしているニーズや満たしきれていない情報があり、そこにビジネスチャンスがあります。
地方の不動産情報はまだまだ不足している

不動産情報において「エリア」は最重要要素の一つですが、実は大手サイトでも地方の情報はあまり充実していません。
過疎化進むレベルの田舎ならともかく、福岡などの地方都市や関東のリゾートエリアでも、不動産情報の充実度は都心に比べて大きく下がります。
- 大手でも営業・編集パワーが行き届かない
- 業界が高齢化していてWEB化が進まない
- 地元のクローズなマーケットで取引が完結しやすい
- 駅と市区町村でしかまとめられていない(地方はバスが重要)
といった理由によって、今の時代でもWEBにおける地方の不動産情報の充実度は低いのです。
しかし、今は老若男女・都心地方を問わず、ローカル情報もスマホで調べる時代です。
- リゾートエリア
- 地方都市
- 特定地域
といったエリアならば不動産情報の需要は一定以上に存在し、競合も強くないので、後発や個人でもチャンスは十分にあります。
もちろん、上記のようなエリアでも先行プレーヤーがいないわけではありません。
でも、圧倒的な優位性を築いているサイトが見当たらず、むしろレベルが低いので、私は見ていて「自分が今からやれば勝てる」と思うことが多いです。
実際、妻が独立してローカルビジネスを立ち上げた際に、集客用のWEBメディアを作ってあげると、たった25記事で月間粗利40万円以上を稼ぐようになりました。
不動産に限らず、ローカルKWはまだまだビジネスチャンスにあふれているのです。
潜在ニーズも開拓の余地あり

「物件情報」という定型化された顕在ニーズは大手のポータルサイトが強いですが、街や住環境といった非定型の潜在ニーズにはまだまだチャンスがあります。
具体的には、
「住む 評判」「住みやすさ」「住みにくい」「駅のどちら側がいいのか」「家賃相場」「治安」「物件探し 時期」「引越し時期 おすすめ」「好きな街 ランキング」「住みやすい街 ランキング」
といったキーワードによる検索で求められる情報です。
街や住環境に関する情報は多岐に渡りますし、1ページずつ(1記事ずつ)編集が必要なので、大手のポータルサイトでもカバーしきれていません。
「SUUMO」や「HOME’S」も主要な駅の住環境や街に関する記事はだしていますが、内容は別に濃くはありません。
なにより、街や住環境に関する検索KWでは、多様な情報をユーザーに提示するのが重要であるため、大手のポータルサイトの記事以外も1ページ目にランクインする傾向にあります。
そのため、街や住環境に関するコンテンツを作っていき、そこから集客やマネタイズをするのは、後発で不動産メディアを作っていく上でとても重要です。
特化型サイトで大手メディアと差別化

- リゾート不動産
- タワーマンション
- 極小ワンルーム
- 注文住宅
- 不動産投資などの特化型
不動産の中でもこういった一部の領域に特化したWEBメディアであれば、個人や後発企業でもまだまだ成功するチャンスがあります。
例えば、私がSNSで知り合ったのらえもんさん(通称のらさん)は、ブログ歴こそ長いものの、会社員でありながら「湾岸タワーマンションブロガー」としても成功しています。
実際、特定の湾岸タワーマンションの名称で検索すると、
- 1位:デベロッパーの公式サイト
- 2位:SUUMO
- 3位:HOME’S
- 4位:マンションコミュニティ(口コミサイト)
- 5位:のらさんのブログ
ということが多々あります。(すごすぎます)
このように、何かの領域に特化したり、さらにそこに地域を掛け合わせると、まだまだビジネスチャンスは残されています。
動画(YouTube)には大きなマーケットがある

不動産について検討する上で重要なのは、実際に現場に見に行くことです。
なぜかというと、いくらWEB上で画像やテキストの情報が充実していても、建物の全体感や細かい部分、街の雰囲気や利便性などは実際に自分の目でみないとわからないからです。
そういう観点から、不動産や街の情報を調べる上で動画コンテンツ(YouTube)の需要が、今ものすごく大きくなっています。
一方で、YouTubeで調べても、まだまだ質の高い情報はまだまだ出てきません。
そのため、YouTubeにおける不動産や街の動画コンテンツには、今大きなビジネスチャンスが存在しています。
こんな機会はもうやってこないと思うので、不動産業界の企業や個人は、ぜひ取り組むべきだと思います。
不動産SEOの重要ポイントまとめ

少し動画の話に脱線してしまいましたが、最後に不動産サイトのSEOの4つのポイントをお伝えします。
技術的な話が中心なので、興味のない人は飛ばして最後のまとめだけ読んでください。
不動産SEO①:都市部と地方のニーズのすみわけ
不動産サイトでは、物件を探す人の多くがエリア名を検索条件に含めますが、実はエリア情報は都市部と地方で検索のされ方が異なります。
不動産の検索においては、都市部は「駅名」、地方は「自治体名」で検索されやすい傾向があります。
例えば、都市部である東京で物件を探すときは「目黒駅 賃貸」「品川駅 マンション」などのように検索し、地方で物件を探すときは「新潟市 マンション」「長岡 賃貸」などと検索することが多いです。
これは、都市部の人は電車による通勤や移動が前提となっており、地方の人は車による通勤や移動が多いからです。
そのため、都市部と地方のどちらのキーワードで検索上位を狙うかによって、サイトも駅名と自治体名のどちらを重視した設計になるかが変わります。
不動産SEO②:同エリアの横移動リンク
不動産のSEOでは、似たような条件の物件を探しやすくすることも非常に重要な要素となります。
その代表的な施策が「同エリアの横移動リンク」です。
山手線の目黒駅の物件を検索した人の中には、とありの恵比寿駅もしくは五反田駅の物件も見たい可能性があります。
そういうニーズに対応するため、駅ごとの物件一覧ページには、隣の駅のページのリンクを設置することが大切です。
そうすると、ユーザーは横移動しながら自分の求める物件情報を探すことができます。
もちろん横移動だけでなく、
- もっと物件範囲を広げる上方向のリンク
- 逆にもっと狭める下方向のリンク
など上下移動のリンクを設置することも効果的です。
関連性の高い情報同士を紐付けて内部リンクを増やすことは、ユーザー体験とGoogleからの評価の両方を高めて行く上で重要です。
まずは「どのように物件を調べるか」というユーザーの行動プロセスを考え、それを反映したサイトを作りましょう。
不動産SEO③:重複対策のcanonicalタグ
また不動産のSEO施策を考える上で重要になってくるのは、重複へのリスクヘッジです。
例えば目黒駅の場合、
- JR山手線
- 東急目黒線
- 東京メトロ南北線
- 都営三田線
など計4つのURLが出来てしまいます。
こうなると同じようなページが複数生成され、Googleの検索エンジンはどのページを評価すればいいのか迷うようになります。
Googleは「迷わせるページがあった場合どちらも順位を上げない」という判断を下すことがあるので、これはSEO的に大きなリスクです。
これを防ぐために、複数の同一ページが発生した場合に正規ページを指定する「canonical(カノ二カル)タグ」で対策をする必要があります。
不動産SEO④:情報のユニーク化
不動産サイトは競合サイトと情報が類似しやすい性質があります。
「SUUMO」と「HOME’S」も同じ物件が多く掲載されており、同じ物件のページはどうしても同じような内容になります。
しかし、Googleは同じようなページばかりを上位に掲載してもユーザーの満足につながらないため、情報の独自性を評価する傾向があります。
そのため、例えばHOME’Sでは、物件を掲載している不動産の担当者からのコメントを集めて、物件ページに掲載しています。
また物件の検索一覧ページには、その物件の特徴を一言で表現するキャッチコピーがつけられています。
- 「TVモニター付オートロックで女性も安心の築浅物件」
- 「店長オススメ物件」
- 「ペットと一緒に暮らせるお部屋」
- 「嬉しいネット無料」
- 「オートロックで安心セキュリティ」
といった端的で分かりやすいキャッチコピーが特徴です。
このようなレビューコメントやキャッチコピー等は、競合にはないユニーク情報になりやすく、SEO施策として非常に有効です。
いかにユニークな情報を効率よく収集・編集し、コンテンツをオリジナル化するかがポイントとなります。
まとめ

WEBメディアの成功戦略やSEO対策はまとめて語られがちですが、業種によって全然違います。
もちろん業種を問わず有効な戦略や施策もありますが、
- 競合がどんな領域を抑えているのか
- 大手が1社で1人勝ちできるマーケットかそうでないか
- どういうマーケットはまだ空いているのか
- 消費者はどのように情報を受け取って行動するのか
- どういう設計や情報が求められるのか
こういった事が業界によって全然異なるため、WEBメディアも業界ごとに勝ち筋が変わってくるのです。
そして、今はIT系の会社だけでなく、事業会社や個人もWEBメディアを立ち上げて成功している時代です。
ぜひ、不動産WEBメディアの立ち上げを前向きに検討してみてください。
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